MS&AD江頭社長:インド、中国で生保合弁へ近く契約-アジア強化

業界再編に伴い4月に3メガ損保の 一角として発足するMS&ADインシュアランスグループホールディ ングスの江頭敏明初代社長は、アジアでの生保事業の強化に向け、イン ドや中国で現地企業と合弁事業について交渉中であることを明らかに した。近く契約締結に達する見通しという。

MS&ADは江頭氏が社長を務める三井住友海上グループホール ディングス、あいおい損害保険、ニッセイ同和損害保険が経営統合する。 同氏は19日までのインタビューで「生保事業をぜひアジアで、とりわ け中国、インドでやっていきたい」と強調。販売網を持つ金融機関や財 閥系企業などとの契約締結が「近いうちにある」と述べた。

インドや中国には外資規制があり、現地法人の子会社の設立などは 難しい。このため合弁により、これをクリアして生保市場への早期参入 を果たし、海外収益を拡大して人口減少や自動車離れに伴う国内損保事 業の伸び悩みを補いたい狙いだ。

三井住友海上では、ASEAN(東南アジア諸国連合)のマレーシ アのホンリョン・フィナンシャル・グループと生損保事業で協力してい く方向で検討に入っている。江頭氏は「タイでもどこでもいいところが あれば進出していきたい」と海外事業拡大に意欲を示した。

国内にはトヨタ、生保の販売網

MSADグループ損保3社合算の正味収入保険料(09年3月末)は 2兆5900億円と東京海上グループの2兆1300億円を上回り業界トップ に踊り出る。保険事業の利益は2010年3月期が410億円、4年後には 1500億円を目指す。海外事業は同120億円から300億円に増やす計画。 損保事業に比べて遅れている生保事業を海外で広げる考えだ。

江頭氏は、国内市場が縮小する中、生保、損保、海外、金融サービ スなど「グループの事業ポートフォリオを、どこかが悪ければどこかが カバーできるように変えていきたい」という。

国内損保市場について江頭氏は、「トヨタ自動車と生命保険の営業 職員チャネルが、ほかのグループにない最大の財産」と指摘。トヨタ向 け商品の提供や生保職員が販売しやすい商品の開発などに注力する考 えだ。トヨタはあいおいの筆頭株主。新グループの主要株主となる日本 生命や住友生命、三井生命保険との提携も活用していく方針だ。

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