英首相:トービン税導入案を撤回、銀行に課税の原則は堅持-特別顧問

ブラウン英首相は金融市場の投 機に対して「トービン税」を導入する案を撤回したが、貧困層支援 プログラムの財源として銀行に課税する原則は堅持する考えだ。気 候変動問題に関する英首相の特別顧問を務めるマイケル・ジェイコ ブズ氏が明らかにした。

ジェイコブズ氏は17日、ロンドンで開かれたブルームバーグ・ ニュー・エナジー・ファイナンス会議で「トービン税には非常に多 くの異なる定義があるため、われわれは今後これを話題にしない」 と述べた。ジェイコブズ氏はブラウン首相がまだ何らかの課税を支 持しているのかとの質問には「その通りだ」と答えた。

ブラウン首相は昨年11月、20カ国・地域(G20)の財務相ら に対し、過剰なリスクテークへの罰金や、銀行破たんから納税者を 保護するための保険料としての課税を検討するよう呼び掛けていた。

トービン税は1971年に米国の経済学者ジェームズ・トービン氏 が、ブレトンウッズ体制の崩壊を受けた投機の抑制を狙い、通貨取 引に課税することを提唱したもの。トービン氏は81年に金融市場 に関する功績が評価されノーベル経済学賞を受賞。2002年に死去 した。

ブラウン首相は具体的な課税の形については詳述していなかっ たが、英財務省当局者は昨年11月に首相がG20で言及した際に、 トービン税に関する論文を配布していた。ジェイコブズ氏は17日、 課税の望ましい形や最終的な利用に関しては言及を避けた。

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