米国株:上昇、ダウ平均08年10月以来の高値

米株式相場は上昇。ダウ工業株 30種平均が2008年10月以来の高値となった。景気回復がインフ レにはつながっていない兆候が示されたことが背景。

ダウ平均は7営業日続伸。アルコアやデュポンが上げを主導し た。17日に発表された2月の生産者物価指数(PPI)全完成品 は前月比0.6%低下し、インフレは抑制されているとする米連邦準 備制度理事会(FRB)の判断が裏付けられた。ブラックロックは 大きく上昇。クレディ・スイス・グループが投資判断を「アウトパ フォーム」に引き上げたことが好感された。フォード・モーターも 高い。ムーディーズ・インベスターズ・サービスが債務格付けを引 き上げたことを受けた。

S&P500種株価指数は前日比0.6%高の1166.21。ダウ工 業株30種平均は47.69 ドル(0.5%)上げて10733.67ドル と、17カ月ぶり高値。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントの主任投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は「株価の上昇を止める要因はない」 と分析。PPI統計は「楽観的な材料になった」とし、「これは、 インフレが問題ではないことから引き締めを行う必要はないとす る連邦公開市場委員会(FOMC)の声明に続いて示されたものだ ったからだ」と説明した。

米政策金利

FOMCは、景気回復を下支えするため、長期にわたって政策金 利をゼロ付近にとどめる方針をあらためて表明。これを手掛かりに米 株式相場は前日上昇した。

声明では、労働市場は安定化しつつあり、企業の設備投資は増加 したと言及。銀行融資は縮小を続けているが、金融市場は引き続き経 済成長を支援する状況にあると指摘した。

また「低レベルでの資源活用とインフレ抑制トレンド、安定し たインフレ期待を含む経済状況が長期にわたって、フェデラルファ ンド(FF)金利の異例な低水準を正当化する可能性が高いと引き 続き想定している」と続けた。

「より明るい見通し」

コンスタンティア・プリバトバンク(ウィーン)のファンドマネ ジャー、ワルター・ハレッカー氏は「マクロ経済データの一部は、こ こ1カ月で改善してきている」と分析。「FOMCは、高リスク資産 に関して良い機会が増えると示唆したようなものだ。これは株式相場 にはプラスだ。若干のインフレなら問題はない。すべてがより明るい 見通しにつながる材料だ。現時点では、状況は改善している」と述べ た。

ブラックロックは4.9%高の222.80ドル。クレディ・スイス は投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げ た。

エネルギー株や資源株は、需要回復期待から商品相場が値上がり したことに反応し上昇した。米最大のアルミメーカー、アルコアは

4.8%高。エネルギー最大手のエクソンモービルは1.2%上げた。

S&P500種の自動車株指数は、24業種中で最大の上げ。フォ ードは4.5%高の14.10ドルとなった。ムーディーズはフォード と、フォード・モーター・クレジットの格付けを引き上げたほか、一 段の格上げの可能性も検討している。

原題:U.S. Stocks Advance, Sending Dow to

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