3月17日の米国マーケットサマリー:株が上昇、ユーロは総じて下落

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3742 1.3766 ドル/円 90.27 90.31 ユーロ/円 124.04 124.31

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,733.67 +47.69 +.4% S&P500種 1,166.21 +6.75 +.6% ナスダック総合指数 2,389.09 +11.08 +.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .91% +0.00 米国債10年物 3.63% -.02 米国債30年物 4.56% -.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,124.20 +1.70 +.15% 原油先物 (ドル/バレル) 82.68 +.98 +1.20%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロがほとんどの主要通貨 に対して下落。ドイツ政府の報道官が欧州連合(EU)の財務相ら はギリシャ支援について「何も決定していない」と述べたことから、 ユーロを選好する動きが後退した。

円とドルは下落。日本銀行が新型オペによる供給額を2倍に拡 大したほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が前日のFOMCで 政策金利を据え置いたことをきっかけに、ニュージーランド・ドル や南アフリカ・ランドを含む高利回り通貨への需要が膨らんだ。カ ナダ・ドルは米ドルに対して2008年7月以来の高値に上昇。原油 や株式相場が値上がりしたことが背景。

インタラクティブ・ブローカーズ・グループのシニア市場アナ リスト、アンドルー・ウィルキンソン氏は「ドルと円に対してはす べての通貨が堅調だが、ユーロは例外だ」と指摘。「ギリシャ問題 がとにかく解決しないため、市場は神経質になっている」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時16分現在、ユーロはドルに対して 前日比ほぼ変わらずの1ユーロ=1.3765ドル(前日は同1.3766 ドル)。ユーロは対円で0.2%安の1ユーロ=124円7銭(前日は 同124円31 銭)。ドルは対円で0.2%安の1ドル=90円14銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。ダウ工業株30種平均が2008年10月以 来の高値となった。景気回復がインフレにはつながっていない兆候 が示されたことが背景。

ダウ平均は7営業日続伸。アルコアやデュポンが上げを主導し た。17日に発表された2月の生産者物価指数(PPI)全完成品 は前月比0.6%低下し、インフレは抑制されているとする米連邦準 備制度理事会(FRB)の判断が裏付けられた。ブラックロックは 大きく上昇。クレディ・スイス・グループが投資判断を「アウトパ フォーム」に引き上げたことが好感された。フォード・モーターも 高い。ムーディーズ・インベスターズ・サービスが債務格付けを引 き上げたことを受けた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.6%高の1166.20。ダウ工業株30種平均は

47.69 ドル(0.5%)上げて10733.67ドルと、17カ月ぶり高値。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントの主任投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は「株価の上昇を止める要因はない」 と分析。PPI統計は「楽観的な材料になった」とし、「これは、 インフレが問題ではないことから引き締めを行う必要はないとす る連邦公開市場委員会(FOMC)の声明に続いて示されたものだ ったからだ」と説明した。

◎米国債市場

米国債市場では2年債と10年債の利回り格差が過去約2週間 での最小に縮小した。午前に発表された2月の米生産者物価指数 (PPI)でインフレ圧力の高まりがほとんどみられなかったこと が背景。

米労働省が発表した2月の生産者物価指数全完成品は前月比 で0.6%低下。10年債は同指数の発表後に上値を伸ばした。2年 債は3日ぶりに下落。米財務省は来週実施する3度の国債入札の詳 細を18 日に明らかにする。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダの米国債トレーダー、ダン・ マルホランド氏は「PPI統計は予想以上の低下であり、インフレ がしばらくの間は抑制されていることが示唆された。一部の資産が 長期債に振り向けられている」と述べた。

2年債と10年債の利回り格差は最大で0.02ポイント縮小し て2.72ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)。今月5 日以来で最小となった。BGキャンター・マーケット・データによ ると、ニューヨーク時間午後1時27分現在、2年債利回りは前日 比1bp上げて0.92%。10年債利回りは3.65%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は3日続伸。ドルが下落するとの見方 から、代替投資先としての金の魅力が増した。

主要6通貨のバスケットに対するドル指数は下落。16日には、 米連邦公開市場委員会(FOMC)が「長期にわたり」異例の低金 利を維持することをあらためて表明したことで、0.6%安まで売ら れた。2009年にはFOMCが政策金利を過去最低に維持するなか、 金は年間ベースで24%上昇した一方、ドルは4.2%下落した。

ラサール・フューチャーズ・グループのシニアアナリスト、ケ ビン・ダビット氏(シカゴ在勤)は、「FOMCは時期尚早な利上 げには極めて消極的だ」と述べ、「金融緩和政策はドルを弱める一 方、金を強める可能性がある」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物4月限は前日比1.70ドル(0.2%)高の1オンス=1124.20ド ルで取引を終了した。前2営業日では1.9%上昇している。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は上昇。原油輸入と石油製品在庫の減少 を手掛かりに、1バレル=82ドルを突破した。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表した在庫統 計によると、3月12日終了週の原油輸入は0.8%減少し、2002 年以来の低水準となった。ガソリン在庫のほか、ヒーティングオイ ル(暖房油)とディーゼル油を含む留出油在庫も減少。減少幅はア ナリスト予想を上回った。石油輸出国機構(OPEC)加盟12カ 国の閣僚は、ウィーンで開いた総会で生産上限枠の据え置きを決め た。

エネルギー顧問会社、オイル・アウトルックス・アンド・オピ ニオンズのカール・ラリー社長は「原油輸入は本当に極めて低い水 準まで減少した。原油はほかの国に回っており、米国は望んでいる ほどの原油を輸入できずにいる」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前 日比1.23ドル(1.51%)高の1バレル=82.93ドルで取引を終 了した。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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