米国債:2-10年債利回り差が縮小-PPIの落ち着きで

米国債市場では2年債と10年 債の利回り格差が過去約2週間での最小に縮小した。午前に発表さ れた2月の米生産者物価指数(PPI)でインフレ圧力の高まりが ほとんどみられなかったことが背景。

米労働省が発表した2月の生産者物価指数全完成品は前月比で

0.6%低下。10年債は同指数の発表後に上値を伸ばした。2年債は3 日ぶりに下落。米財務省は来週実施する3度の国債入札の詳細を18 日に明らかにする。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダの米国債トレーダー、ダン・マ ルホランド氏は「PPI統計は予想以上の低下であり、インフレが しばらくの間は抑制されていることが示唆された。一部の資産が長 期債に振り向けられている」と述べた。

2年債と10年債の利回り格差は最大で0.02ポイント縮小して

2.72ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)。今月5日以来 で最小となった。BGキャンター・マーケット・データによると、 ニューヨーク時間午後4時14分現在、2年債利回りは0.92%。10年 債利回りは前日比1bp低下の3.64%。

借り入れコスト

期間の短い国債の利回りは、フェデラルファンド(FF)金 利誘導目標に追随する傾向がある。

3カ月物Tビル(財務省短期証券)利回りは0.165%と、昨年8 月24日以来の最高を記録した。

実効FF金利は今月15日に0.31%と昨年10月以来の最高を記 録。前日は同0.25%だった。

連邦公開市場委員会(FOMC)は前日、FF金利の誘導目標を 0%から0.25%のレンジで据え置くと決定した。

ドル建て3カ月物ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)も約6 カ月ぶりの大幅上昇を記録した。英国銀行協会(BBA)によれば、 同金利は昨年11月19日以来の最高となる0.266%に上昇した。前日 は0.261%。上昇幅は2009年9月29日以来で最大だった。

PPI

2月の生産者物価指数(PPI)は食品とエネルギーを除いたコ ア指数が前月比0.1%上昇した。

グッゲンハイム・パートナーズの米金利トレーディング責任者、 トーマス・ディガロマ氏は「インフレ見通しは予想よりも弱く、利 回りを押し下げる材料になっている」と語った。

ブルームバーグ・ニュースがプライマリーディーラー(政府証券 公認ディーラー)7社を対象にまとめた予想平均値によると、23日 実施の2年債入札の規模は440億ドル、24日の5年債は420億ドル、 25日の7年債は320億ドルとなっている。いずれの予想も前月と同じ 規模。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドの米国債ストラテジス ト、ウィリアム・オドネル氏は「毎回入札規模が発表されるたび、 国債発行は実際の需要以上に膨れ上がり、財務省はどこかの時点で これを縮小し始めることを検討するだろうと考えさせられる」と述べ た。

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