大和証CMクオンツチーム、アジア株市場のクオンツ調査を本格開始

大和証券キャピタル・マーケッツ 金融証券研究所投資戦略部は16日、日本株市場に加え、アジア株市場 でのクオンツリサーチを本格的に開始した。市場別に妥当な銘柄選択方 法を提案、各市場での有望銘柄も選定する。

同証の吉野貴晶チーフクオンツアナリストは「アジアFT(ファイ ナンシャルテクノロジー)リサーチリポート」第1号で、まずはアジア で時価総額が大きい中国、香港、韓国、台湾の4市場を対象に、バリュ ーとグロースを融合した銘柄選択モデルを検討、各国でそれぞれ有効な 銘柄選択手法を明らかにした。

日本に比べ成熟への途上段階にあるこれらアジア各国・地域では、 PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などバリュエーショ ンだけでなく、ROE(株主資本利益率)や成長率などのグロース情報 も加えることで、銘柄選択の効果をより高められると同氏は指摘。分析 の結果、中国と香港、台湾については「PBRとROEモデル」、韓国 については「PERと成長率モデル」の効果が高かったという。

吉野氏は、そうした有効モデルをMSCI中国、MSCI香港とい った各ユニバースを対象に利用し、各国・地域別に割安な銘柄を抽出し た。中国では内蒙古伊泰煤炭、SOHO中国(ソーホーチャイナ)、香 港では東方海外国際(オリエント・オーバーシーズ)、香港交易及結算 所(香港証券取引決済所)、韓国では暁星(ヒョウソン)、SKホール ディングス、ポスコ、台湾では東元電機(TECO)、微星科技(マイ クロスター)などを挙げている。

吉野氏はインスティチューショナル・インベスター誌が集計する 2009年日本調査チームのクオンツアナリスト部門で1位、日本経済新 聞の09年人気アナリスト調査でもクオンツアナリスト部門1位。同証 券では今後も、アジアの主要市場を中心として継続的なクオンツリサー チを行う予定としている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE