英投資銀行が昨年謳歌した「小春日和」、今後は見込めない-KPMG

英投資銀行が2009年に経験し た「小春日和」のような業績回復期は相場変動と景気刺激策がもたら したもので、この組み合わせは恐らくもう見込めないと会計事務所K PMGはみている。

KPMGは17日公表した66ページに上るリポートで、自己資本 比率の引き上げ義務や規制の強化、一部の銀行が抱える不良債権を挙 げ、これらも投資銀行の収益性を抑制すると指摘した。

リポートでKPMGは「英投資銀行が昨年謳歌(おうか)した力 強い業績にもかかわらず、見通しは不透明で厳しそうだ」とし、「09 年の成功物語を今年再現し、その後も持続可能な収益性を達成するの はかなり厳しいだろう」と予想した。

英銀ではバークレイズやHSBCホールディングス、ロイヤル・ バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の業績が昨年回 復。個人向け銀行業務の落ち込みを投資銀行部門の利益でカバーした。 しかし、景気支援型の金融政策がストップし、解除されれば09年は 「資本規制強化で投資銀行の収益性が損なわれる前の小春日和にすぎ なかった」と振り返られるだろうとKPMGは指摘している。

同社の見通しでは、商業銀行の収入は英経済回復に伴って増える ものの、景気が2番底を付けて失業率が上昇し、銀行は「大打撃」を 受ける。また、英経済が成長したとしても、金利上昇で住宅ローンコ ストが押し上げられるため、デフォルト(債務不履行)による影響が 銀行を待っているとして、業界は10年に資本を一段と拡充する必要 があると指摘した。

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