中国は「史上最大のバブル」の渦中にある-元LTCM顧問

1998年に破たんしたロングターム・ キャピタル・マネジメント(LTCM)の元顧問、ジェームズ・リッ カーズ氏は、中国が「史上最大のバブル」の渦中にあるとの見解を示 した。

リッカーズ氏は16日に香港で開かれた投資会議で、中国人民銀行 (中央銀行)のバランスシートについて、ドルを買って人民元を空売 りするヘッジファンドに酷似していると説明。「富の誤った配分が大規 模に行われている史上最大のバブルだ」として、中国は「崩壊を待つ バブル」と指摘した。同氏は現在、コンサルタント会社オム ニスでマ ーケット情報担当のシニア・マネジングディレクターを務める。

ヘッジファンド、キニコス・アソシエーツの創業者ジム・チャノ ス氏や、ニュースレター「グルーム・ブーム・アンド・ドゥーム」を 発行する投資家マーク・ファーバー氏、米ハーバード大学のケネス・ ロゴフ教授も中国の株式相場と不動産価格の上昇を受け、同国経済の 過熱と崩壊の可能性について警告している。

リッカーズ氏は、借り入れによる株式市場での投機や国有企業に よる資源の無駄な配分、地方政府を通じた簿外債務や、同国の人権に かかわる行動が懸念材料だと語った。

リッカーズ氏は短期の投機を除けば、「ロシアと中国がどちらも投 資先として適さない」一方、インドとブラジルは途上国の中でも「真 の経済国だ」との見方を示した。

米国債

リッカーズ氏はまた、中国が米国債の保有を通じて米国の政策を 人質に取る恐れがあるとの主張に反論。米国債が投げ売りされれば、 中国は莫大な損失を被るだろうと指摘した。

国際通貨基金(IMF)調査局長を務めたロゴフ氏は2月23日、 今後10年以内に中国の債務を原動力としたバブルが崩壊した後、域内 でリセッション(景気後退)を引き起こすだろうとの予想を明らかに した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE