パナソニック:三洋電との相乗効果、当初目標から上振れも(Update1)

新中期経営計画を策定中のパナソニ ックは昨年末に子会社化した三洋電機との3年後の営業利益ベースでの 相乗効果について、当初公表していた800億円の目標額を積み増す可能 性がある。

大月均専務は16日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで 両社がテーマごとに戦略を協議する委員会で試算した相乗効果の合計が すでに800億円の目標額に達していることを明らかにした上で、新中計 発表時には一段の引き上げも「あり得る」と話した。同氏によると協業 戦略は今月中にまとまる見通し。新中計の公表は5月の2009年度決算発 表時に行う予定だ。

大月氏は相乗効果額が上振れする可能性について、経理や人事など の本社機能の集約によるコスト削減が見込めることや、三洋電が太陽光 発電に強みを持つなどパナソニックと異なる商品群を持っていることを 指摘。三洋電が小売り世界最大手の米ウォルマート・ストアーズとの関 係が強いことにも触れ、販売チャネルの拡充も期待できると説明した。

大月氏によると、両社は人員削減に関しては議論していないが、一 部の資産売却は実施する可能性があるという。また、現時点では三洋電 を完全子会社化する計画がないことも付け加えた。

大和総研の三浦和晴シニアアナリストは、重複事業の集約など具体 策がまだ出ていないため「何をもって相乗効果とみなすか判断しにく い」とした上で、「個々のセグメントが成長するかどうか、その結果と して利益が拡大するかを見極める必要がある」と指摘した。

パナソニックは08年12月、三洋電の子会社化を発表。約4038億円 で三洋電の株式50.2%を取得し、昨年12月に子会社化した。新中計に は、10年度から12年度まで売上高や営業利益などの具体的な数字が盛 り込まれる見通し。

パナソニックの17日午後1時40分現在の株価は前日比13円 (1.0%)高の1333円。年初からの上昇率は0.6%と、指標となる 日経平均株価の上昇率2.4%を下回っている。

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