円が乱高下、日銀新型オペ増額で一時90円近辺-株上昇で買い続かず

東京外国為替市場では円が乱高下 した。日本銀行はこの日の金融政策決定会合で、新型オペの増額を決定 。予想範囲内の結果ということで、円買いが先行する場面も見られたが 、追加金融緩和を好感し日本株が上げ幅を拡大すると、円は売り優勢に 転じた。

円は対ドルで一時、1ドル=90円3銭まで上昇した後、90円67 銭まで反落。対ユーロでも1ユーロ=124円9銭を付けた後、125円7 銭まで売られた。

新生銀行キャピタルマーケッツ部の政井貴子部長は、日銀の追加緩 和については、もう少し踏み込んだ内容を期待する向きもあったが、 「基本的には円高に対する行政者の注目度が高いということが評価され 、円売りでいいというところに落ち着いたというイメージだ」と解説。 「米国の年内利上げや欧州における喫緊の危機も遠のいた感があり、少 しリスクテーク気味になっている中で、あえて円買いで攻めるよりも円 売りの方が自然に流れやすい」と語った。

一方、ユーロは対ドルでじり高。ギリシャの格下げ懸念の後退に加 えて、米連邦公開市場委員会(FOMC)が16日に発表した声明で低 金利政策を「長期にわたり」維持する方針を改めて示したことが支援材 料となり、午後には2月9日以来の高値となる1ユーロ=1.3818ドル を付けた。

日銀、新型オペ増額へ

日銀は17日午後、同日開いた金融政策決定会合で、昨年12月に 導入した期間3カ月の新型オペ(貸付利率0.1%)による供給額を10 兆円程度から「20兆円程度」に拡大することを賛成多数で決定した。 企業金融支援特別オペの残高が4月以降減少することに対応した。新型 オペの拡大には須田美矢子委員と野田忠男委員が反対した。

結果は大方の予想通りだったが、市場は当初、円買いで反応。クレ ディ・アグリコル銀行の外国為替部ディレクター、斎藤裕司氏は、増額 に反対した委員がいたことや、新型オペの期間が延長されなかったこと が「失望感」につながったと説明していた。

一方、ドル・円の90円ちょうど付近では国内勢などの円売りが出 たといい、円はすぐに反転。日本株が午後に一段高となったことも、リ スク志向の高まりを意識させ、高金利通貨買い・円売りを後押しする形 となった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE