Fリテイリ柳井氏:海外で攻勢、売上高を4年で国内並みに(update1

衣料小売り国内最大手ファーストリ テイリングは、カジュアル衣料品店「ユニクロ」のアジアを中心とした 海外出店を加速し、早ければ4年で海外売上高が国内に追い付くスピー ドでの成長を目指す。

柳井正会長兼社長が16日、都内でブルームバーグ・ニュースのイン タビューに対し、海外売上高が国内と並ぶまで「4、5年ではないか」 と述べた。中南米でもブラジルに初めて店舗を出す考えを示した。前期 (2009年8月期)の国内売上高は6061億円で全体の88.5%を占めてい る。

同社は、20年に売上高で5兆円、経常利益で1兆円を目標に掲げて いる。前期(09年8月期)比ではそれぞれ約7倍、10倍となる。同社ウ ェブサイトによれば、世界のアパレル製造小売業のランキングで同社は 売上高5位。ザラを展開する首位のスペインのインディテックス、2位 の米ギャップ、3位のスウェーデンのヘネス&モーリッツ(H&M)な どを追撃している。

ファーストリテイリングに投資しているコモンズ投信の吉野永之助 最高投資責任者(CIO)は「アパレル業界は国内だけでは生きていけ ないので海外で成功できる企業が勝つ」と話し、「フリースやヒートテ ックのようにスタンダードを自ら作り出すファーストリテイリングの競 争力は高い」とみる。同時に「店を広げるペースと同じペースで人を育 てないといけない」と指摘した。

ファーストリテイリングの株価は17日午前10時25分現在、前日比 260円(1.6%)高の1万6760円。過去1年間の上昇率は52%ので、日経 平均の36%を上回っている。

アジアで首位に

今期のユニクロ出店予定は国内34に対し海外は56。今年前半に上海 に旗艦店を開く中国や韓国では店舗を倍増し、ロシア出店にも挑む。柳 井氏は「米国でもリーマンショックからかなり立ち直っていて、誰もが 着られるユニクロの市場は世界に広がる」と語った。前期末862店だっ たユニクロは20年に4000店に増やすのが目標。今後5年間に成長を期 待できる市場として「中国をはじめとするアジア」を挙げた。

同社は当面、アジアのアパレル業界で首位の座を獲得する戦略を掲 げる。ファーストリテイリング株を「中立」で格付けしているジャパン インベストメントの大和樹彦アナリストは「ユニクロは袖の長さなどア ジアの人たちの体型に合わせた商品を作るのがうまい」とみる。

国内市場シェアも15%に

柳井氏は国内市場について「生産に関与しない小売業が製品を良く することは不可能」と話し、「他の人の商品を買って再販しているだけ 」の小売業界に淘汰(とうた)の時代が続くと予測した。「自分たちで 商品を企画し作る」ことができる優位性で、シェアを今の8%から「10 年で15%ぐらいまで高めたい」と述べた。

生産拠点については「中国からインドの間の地域が世界最適の生産 地」と述べ、アジアを軸に配置する考えを示した。柳井氏は「H&M、 ザラ、ギャップは1000社近い取引先があると思うが、われわれは一緒に 成長していける70社程度」と語り、大きな消費が見込める地域で生産す るメリットを強調した。取引先との資本提携は「製造業者とは緊張関係 がある方がいい」と否定的な見解を示した。

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