JT志水副社長:インド市場に活路を模索、日本市場は需要見込めず

たばこの販売数量で世界3位のJT は、日本の全人口にほぼ匹敵する喫煙者を抱えるインド市場に活路を求 めている。地盤である日本市場の需要が増税などで低迷するとみている ことが背景。

JTはインドでの設備投資のために、同国にある子会社の持ち株比 率を50%から74%に引き上げる計画だ。ただ、2008年6月にインド政府 へ同増資計画の申請をしたにもかかわらず、いまだ回答を得ていない。 インドのエコノミック・タイムズ紙は同国の政府が海外たばこ企業の直 接投資に消極的な姿勢を示していると報じている。

JTの志水雅一副社長は16日、ブルームバーグ・ニュースとのイン タビューで、「インドには海外から投資を認めないという勢力と認めよ うという勢力が拮抗(きっこう)しているようだ」と述べながらも、増 資認可に期待を示した。

JTは日本市場とは裏腹に海外市場で売り上げを伸ばしている。イ ンドの喫煙者人口は1億2000万人に上り喫煙率の低下や増税で需要が低 迷している日本とは対象的だ。志水副社長によると、増税による国内の たばこ需要は2割減る見込み。

JTのアジア市場での位置づけについて、志水副社長は、英たばこ 会社ギャラハーの「買収効果もあり欧州ではシェアも高まっているが、 アジアでは台湾と韓国以外、プレゼンスが高まっていない」と述べ、現 地企業との提携などを通じ開拓を進める考えを示した。

ジャパンインベストの大和樹彦アナリストは「新興国では、まだま だ喫煙率は高く成長余地がある」と指摘した。

JTの株価は1年前と比べ4割上回る33万円台で推移している。17 日午前10時19分現在は前日比1万500円(3.2%)高の33万4500円。

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