米国株:上昇、FOMCが低金利の長期維持示唆-金融株高い

米株式相場は上昇。S&P500 種株価指数は17カ月ぶり高値を付けた。米連邦公開市場委員会(F OMC)が、景気回復を下支えするため、長期にわたって政策金利 をゼロ付近にとどめる方針をあらためて表明したことが好感された。

シティグループやウェルズ・ファーゴなど金融株が高い。FO MC声明では、景気は回復しつつあるものの、低金利は長期にわた り正当化されると説明した。インテルも上昇。10万個余りの新型半 導体を出荷したとの発表に反応した。ゼネラル・エレクトリック (GE)は、来年増配を再開する可能性があるとの発表を受け買わ れた。ハーレー・ダビッドソンは大幅高。買収観測が再燃したこと が背景にある。

S&P500種株価指数は前日比0.8%高の1159.46と、2008年10 月以来の高値。ダウ工業株30種平均は43.83ドル(0.4%)上げて

10685.98ドルと、6営業日続伸となった。

ソーンバーグ・インベストメントのマネーマネジャー、クリ フ・レミリー氏は「FOMCの声明にこれまでとの実質的な違いは ないが、市場を支援するニュアンスが一部に見られた」と指摘。 「今回の声明は景気の回復をあらためて確認するもので、労働市場 や設備投資に対するFOMCの見方がプラスになったことは確かだ」 と述べた。

FOMC声明

この日のFOMC声明では、労働市場は安定化しつつあり、企 業の設備投資は増加したと言及。銀行融資は縮小を続けているが、 金融市場は引き続き経済成長を支援する状況にあると指摘した。

また「低レベルでの資源活用とインフレ抑制トレンド、安定し たインフレ期待を含む経済状況が長期にわたって、フェデラルファ ンド(FF)金利の異例な低水準を正当化する可能性が高いと引き 続き想定している」と続けた。

IGマーケッツのシニアマーケットアナリスト、ダン・クック 氏は「市場はFOMCの声明を非常に好感し素早く動いた」とし、 「かなり速いペースで注文があった」と語った。

朝方発表された2月の輸入物価指数は前月比0.3%低下。前月比 でのマイナスは7カ月ぶりとなった。

ギリシャ格付け

格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、 ギリシャの財政赤字削減に向けた取り組みを踏まえ、長期格付けを 「BBB+」で維持。また長期格付けの「クレジットウォッチ・ネ ガティブ」を解除した。これは、格下げの可能性をもはや検討して いないことを意味している。

クリスティアナ・バンク・アンド・トラストのマネーマネジャ ー、トーマス・ニューハイム氏は「ギリシャの件も投資家のセンチ メント改善に作用している」と指摘。「ギリシャの格付けが安定し たことを考えると、問題が欧州全体に広がることはなさそうだ」と 述べた。

シティ、インテル

シティグループは4.1%高の4.05ドル。事情に詳しい複数の関 係者の話によれば、同行は株式の自己勘定取引部門の1つを強化し ている。政府が自己勘定取引の規制案を打ち出した後、同部門では 従業員22人のうち8人が退社したという。ウェルズ・ファーゴは

1.3%高の30.28ドルで、5カ月ぶり高値。

インテルは4%高の22.01ドルと、08年9月以来の高値。値上 がり率は昨年8月以降で最大となった。同社は16日から正式に発売 される新型プロセッサー「Xeon(ジーオン)5600」をすでに10 万個余り出荷したと発表した。

GEは4.5%高の18.07ドル。ハーレー・ダビッドソンは7%上 昇の28.35ドルだった。

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