米国債:上昇、FOMCが低金利の長期維持を再表明

米国債相場は上昇。今月に入り 最大の上げとなった。連邦公開市場委員会(FOMC)は会合後の 声明で、長期にわたって低金利を維持するとあらためて示した。

10年債利回りは約1週間ぶりの低水準。FOMC声明のほか、オ バマ政権が、失業率を先月の水準(9.7%)から大きく押し下げるほ ど十分な雇用は確保されないとの見通しを示したのが背景。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーの債券ストラテジスト、 ケビン・フラガナン氏は、「短期債が上昇している」と述べ、「F OMCは経済およびフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標に 関して政策スタンスを変更する段階にないとみている。そのため、 短期債の懸念材料が今のところ弱まっている」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時26分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の3.66%。一時は2月26日以降で最 大となる5bp低下した。10年債価格(表面利率3.625%、2020年 2月償還)は11/32上昇して99 23/32だった。2年債利回りは4b p下げて0.91%だった。

FOMC声明

FOMCは声明で「低レベルでの資源活用とインフレ抑制トレン ド、安定したインフレ期待を含む経済状況が長期にわたって、FF 金利の異例な低水準を正当化する可能性が高いと引き続き想定して いる」と繰り返した。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査では、調 査対象となった90人全員がこの日の金利据え置きを予想していた。

10年債利回りは一時、3月5日以来の低水準をつけた。ガイトナ ー米財務長官、米行政管理予算局(OMB)のオルザグ局長、米大 統領経済諮問委員会(CEA)のロマー委員長は共同声明を発表し、 「失業率は長期にわたり高い水準で推移する公算が大きい」との見 解を述べた。

住宅着工件数

米商務省が発表した2月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換 算)は57万5000戸に減少。ブルームバーグ・ニュースがまとめた エコノミストの予想中央値は57万戸。前月は61万1000戸と、速報 値の59万1000戸から上方修正された。

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスのアナリス トらが、米英に付与した最上級格付けを引き下げる可能性は低いと の認識を示すと、米国債に買いが入った。

前回(1月27日)のFOMC声明で、緊急景気刺激策を解除する 意向があらためて示されたほか、カンザスシティー連銀のホーニグ 総裁が金利据え置き決定に反対票を投じたことを背景に、米国債は 騰勢を失っていた。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのデータによると、今月 の米国債投資リターンは0.5%のマイナス、前月は0.4%のプラスだ った。

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