FOMC:「長期にわたり」異例の低金利を継続へ

米連邦準備制度理事会(FRB) は16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、政策金 利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を「長期にわ たり」ゼロ近辺にとどめる方針をあらためて示した。住宅ローン担 保証券(MBS)購入については予定通り3月末で完了することを 確認した。

声明は「低レベルでの資源活用とインフレ抑制トレンド、安定 したインフレ期待を含む経済状況が長期にわたって、FF金利の異 例な低水準を正当化する可能性が高い」と指摘した。

バーナンキ議長率いるFRBは景気浮揚や失業率低下に向け、 どの程度の期間、政策金利を低水準で維持するか判断しようとして いる。一方、銀行システムに滞留する1兆2000億ドルの超過準備 がインフレを引き起こさないようにするための手段を模索してい る。

メシロウ・ファイナンシャルのチーフエコノミスト、ダイア ン・スウォンク氏は「景気回復は続いているが、標準以下の軌道に とどまっている。企業はようやく手持ち資金を使い始めたが、住宅 市場の先行きと、より広範な景気回復への見通しはまだ暗い」と指 摘した。

銀行は貸し渋り

FOMC声明は家計支出が失業と所得の伸び悩みや銀行の貸 し渋りにより抑制されていると指摘。「非住居用建造物への投資は 縮小しており、住宅着工は抑制された水準で横ばいとなっているほ か、雇用主は雇用拡大に依然として消極的だ」と記述している。

さらに「委員会は今後も、経済見通しと金融市場の状況の変化 に合わせ、景気回復と物価安定を促進するため必要に応じて政策手 段を導入する意向だ」と表明した。

2月の小売売上高が予想外に増加し、1月の消費者信用残高は 1年ぶりに増加。商業用不動産担保証券(CMBS)の収益率は加 速している。一方、食品とエネルギーを除くインフレ指標は落ち着 いている。

時間軸に反対票

FRBは1兆2500億ドル規模の政府機関発行のMBSと約 1750億ドルの政府機関債の購入を3月末までに完了する方針をあ らためて示した。「これらの購入は近く終了を予定しており、残り の購入は今月末までに完了する」と指摘した。

カンザスシティー連銀のホーニグ総裁は2回連続で反対票 を投じた。「FF金利誘導目標を異例の低水準に長期にわたって設 定する可能性を引き続き示すのは、金融の不均衡を助長し、長期運 営に基づくマクロ経済と金融の安定へのリスクを高める恐れがあ るため、もはや正当化されない」と主張したという。

FOMCはFF金利の誘導目標を2008年12月以来、ゼロか ら0.25%のレンジに据え置いている。「長期にわたり」という文言 は09 年3月に使用され始め、これまで毎回の会合の声明で繰り返 し使用されている。

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