ギリシャ格下げ懸念が後退-S&Pは財政赤字削減策を評価

ユーロ圏財務相会合(ユーログル ープ)が財政赤字に苦しむギリシャ支援の枠組みで基本合意し、米格 付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によるギリシャ 格下げの可能性が当面薄らいだことから、ギリシャ国債価格とユーロ は上昇した。

S&Pは16日、ギリシャの長期格付けを「BBB+」に据え置き、 「クレジットウオッチ・ネガティブ」の指定を解除した。S&Pは、 ギリシャ政府が今月閣議決定した48億ユーロ(約6000億円)規模の 財政再建策について、EU最大規模である同国財政赤字を対国内総生 産(GDP)比で昨年の12.7%から今年8.7%に引き下げる目標の「達 成に適切だった」と説明した。

クレディ・アグリコルCIBの債券ストラテジスト、ピーター・ チャットウェル氏(ロンドン在勤)は、「ギリシャ政府が取った財政健 全化措置の具体的な効果が出始めている」とした上で、「ギリシャは目 の前の危険は乗り越えた。今後は計画実行を貫く必要がある」と指摘 した。

10年物ギリシャ国債の利回りは前日比17ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下し6.16%と、ギリシャの予算削減策が閣議 決定された今月5日以来の低水準となった。

ユーロは対ドルで、ロンドン時間16日午後5時(日本時間17日 午前2時)現在、前日比0.6%高の1ユーロ=1.3754ドルと、今年の 下落率を4.5%に縮小した。

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