EU:ギリシャ支援の道筋選択、ユーロ圏の仕組みへの疑問残したまま

ギリシャ救済について欧州連合 (EU)が採用した青写真は、統一通貨ユーロを守ることを目的と した「救済不可」の規則を曲げることでユーロ危機を乗り切ろうと する内容になった。

1999年の導入以来、ユーロにとって最悪の試練を乗り越えるべ く、財務相らは15、16日のブリュッセルでの会合で方策を探り、ギ リシャが増税と歳出減で財政危機を克服できない場合に備えた緊急 融資案の枠組みをまとめた。

当座しのぎの解決策ではギリシャの財政赤字膨張を許したユー ロ圏の混乱したシステムはそのまま残るとの懸念から、ユーロ圏の 指標であるドイツ国債も下落した。

仏国際関係研究所(パリ)の研究員、フィリップ・モロー・デ ファルジュ氏は、「当局が準備しているのは最低限の策だ」として、 「行き当たりばったりの対策だ。危機は終わっていない。当局者ら は危機がこれ以上広がらないことを祈っているだけだ」と論評した。

ギリシャ支援をめぐる交渉は、ユーロ圏財務相会合の議長を務 めるユンケル・ルクセンブルク首相圏国庫相が中心となって進めた。 ユーロに関する当初の条約が作られた時代から残る最後の首脳だ。 1991年の同条約では、金利決定を欧州中央銀行(ECB)に委ねる 一方で、税と歳出については各国政府の裁量に任された。財政が悪 化した加盟国の救済は禁じられた。

ユンケル議長は緊急対策について、「条約に反してはいない」 とし、可能な限り早急に市場からの資金調達に戻ることを促す強い 措置が含まれていると説明した。当局者の1人は匿名を条件に、支 援は恐らくギリシャに直接融資するための基金に各国が資金を拠出 する形になるだろうと述べている。

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