EU財務相:ヘッジファンド規制法案で合意できず、米との摩擦も懸念

16日の欧州連合(EU)財務 相理事会ではヘッジファンドとプライベートエクイティ(未公開株) 投資会社を規制する法案での合意にこぎ着けられなかった。規制が 米国との摩擦を引き起こすとの懸念も足かせとなった。

6月末までEU議長国を務めるスペインのサルガド財務相は16 日、EUのヘッジファンド、PE投資会社規制案を協議するにはさ らに作業が必要だと説明した。「向こう数週間にさらに作業をする 必要がある」とした上で、「われわれの議長国任期中に案を承認す る意向だ」と述べた。

米国のガイトナー財務長官がEUのヘッジファンド規制案を批 判したのに対し、EUの行政執行機関である欧州委員会のバルニエ 委員(域内市場・金融サービス担当)が先週、同案を擁護すると表 明。米欧の間で緊張が高まった。ガイトナー長官はバルニエ委員に あてた書簡で、EU案が米国のファンドに対する差別となる可能性 があると懸念を示した。EU案はEU加盟国の投資家から資金を集 めるEU外のファンドも規制の対象とする内容。

ロンドンのコンサルティング会社、キネティック・パートナー ズでヘッジファンドにアドバイスするアンドルー・シュリンプトン 氏は、「手詰まり状態になった」と指摘した。EU法案の域外ファ ンドについての条項には「保護主義的でロンドンに害を与える可能 性がある」ものもあるという。欧州委は昨年、代替投資ファンド運 用に関する指針の原案を示した。同案にはボーナスやレバレッジに 関する制限が含まれ、域外のファンドも域内で投資を募る場合は対 象になる。

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