初のインサイダー不服審判、覆らず課徴金命令決定-監視委の主張通り

【記者:河元 伸吾】

3月16日(ブルームバーグ):金融庁は16日、インサイダー取引(金 融商品取引法違反)で課徴金納付勧告を受けた被審人による不服申し立 てについて、審判官からの報告の結果、不正行為があったと認定し、納 付命令を決定したと発表した。2005年の制度導入後で初の不服審判は、 証券取引等監視委員会の主張が認められた。

被審人は味の素社員。監視委は、味の素がカルピスを子会社化する との重要情報を公開前に知った同社員が妻に連絡してカルピス株2000 株を購入したとし、昨年6月に39万円の課徴金納付を勧告していた。 これに対し被審人は「連絡や指示はしていない」と不服を申し立て、昨 年9月から公開審判で双方の意見や証拠を審査していた。

審判の結果、被審人が重要情報を知り得てすぐに株取引が行われて いたのに加え、妻に連絡できた時間と株の取引時間が極めて近接してい ることなどからインサイダー取引を指示したと認定した。審判の結論は 金融庁長官が指定した3人の審判官の合議で行われた。

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