榊原元財務官:今のデフレに政策コントロールの余地なし

榊原英資元財務官(早稲田大学イ ンド経済研究所所長)は16日午前の参院予算委員会の「財政・経済」 に関する公聴会で、現在のデフレについて「貨幣的現象でない部分が 極めて大きい。むしろ構造的だ」と述べ、中国はじめ東アジア全体か らの輸入増による物価下落が要因との見方を示した。その上で「政策 でコントロールできる余地はそう多くない」と語った。

さらに榊原氏は「日銀が緩和してもデフレは収まらない。一国の 金融政策ではどうにもならない。構造的なデフレをどう考えるかは非 常に重要だ」とし、「そう簡単にデフレは止まらない。それを前提に 政府として何ができるかと考える方が建設的ではないか」と述べた。

またデフレで賃金が上がらない状況下では、政府が福祉を拡大し、 欧州型の高福祉を維持する「大きな政府」を目指すことが必要だと指 摘。財源については「当面、国債消化に問題はない。国債を60兆円出 しても大丈夫だ」と述べる一方で、財政健全化に向けて「5年から10 年の間には消費税増税の議論が必要だ」との見解を示した。

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