ドイツ銀のアジア最高幹部、中国工商銀への移籍交渉中-関係者

ドイツ銀行のアジア部門の最高 幹部の1人が、時価総額で世界最大の銀行、中国工商銀行(ICB C)への移籍交渉を行っていることが、事情に詳しい関係者の話で分 かった。

関係者によれば、この幹部は、ドイツ銀で日本を除くアジア太平 洋地域のグローバルバンキング部門責任者を務めている張紅力氏 (45)。ICBCでの職位は明らかでないという。交渉が非公開であ ることを理由に同関係者が匿名を条件に語った。電話やメールで同氏に 取材を依頼しているが回答は寄せられていない。

交渉がまとまれば、張氏は欧米金融機関から中国の国有銀行に移 籍する投資銀行家として最も職位の高い人物となる。報酬は減る見込 み。ICBCの姜建清会長の2008年の報酬は161万元(約2130万 円)で、ドイツ銀のジョゼフ・アッカーマン最高経営責任者(CE O)の同年の給与の12%程度だった。

ドイツ銀の香港地域の広報担当、マイケル・ウエスト氏はコメン トを控えた。ICBCの姜会長は先週、張氏の移籍交渉を行っている かとの質問に対し返答を避けている。中国誌の新世紀週間は先に、張 氏が候補の1人だと報じていた。

SEBのアナリスト、マンフレート・ヤコブ氏(フランクフルト 在勤)は、「中国の銀行は国内外で成長しており、これが民間から銀 行家を引き付けている理由の一つかもしれない」と指摘。一方で、 「アジアでの成長を図るドイツ銀の戦略はなお維持されている」と述 べた。

張氏は、中国人民政治協商会議の全国委員会メンバーで、北京市 と黒竜江省長の財務顧問も務めている。

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