米ローン担保証券市場が再開へ-景気回復で相場上昇、シティ引き受け

高利回り・高リスクの貸付債権を 裏付けとするローン担保証券(CLO)市場が、1年ぶりに米国で再開 される見込みだ。住宅ローン関連損失を受けた投資家に敬遠され、市場 は実質凍結されていた。

事情に詳しい関係者によると、ニューヨークを拠点とするWCA Sフレーザー・サリバン・インベストメント・マネジメントが運用する 5億ドル(約451億円)規模のファンドをシティグループが引き受け、 週内にも発行条件を決定する予定。関係者は条件が非公開だとして匿名 で語った。CLOの借り換えが目的で、その規模は50%余り拡大する。

CLO市場の規模は4400億ドル。同市場での新規発行は昨年3月 以来初となり、世界の主要金融機関が見舞われた巨額の評価損・貸倒損 失の一部につながった金融商品への投資回帰を意味する。景気回復の兆 候を受けてCLO相場が過去最大の上昇を演じたことから、シティとW CASフレーザー・サリバンは今回のCLO販売を決めた。

バブソン・キャピタル・マネジメントの仕組み商品チームの責任 者マシュー・ナチャリアン氏は「市場が再び機能するための小さな一歩 だ」とし、「資本市場には関心を持っている投資家がかなり存在し、取 引したい運用担当者もいる」と説明した。

JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカ(BOA)、 ドイツ銀行も昨年来、新たなCLOの条件を提供するためレバレッジド ローンの運用者に打診していると、事情に詳しい関係者は明らかにして いる。モルガン・スタンレーのデータによると、CLOの格付けの最も 高い部分の価格は1ドル当たり90.5セントと、昨年4月に付けた過去 最低の69セントから回復している。

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