TB落札利回り小幅上昇、期末控え在庫拡大を警戒-日銀調節に注目

財務省が実施した国庫短期証券 (TB)3カ月物入札は落札利回りが小幅上昇した。決算期末を控えて 購入を手控える投資家が多い中、ディーラーも在庫拡大を警戒して慎重 に応札した。

TB95回債の入札結果は、最高利回りが前回比0.0013%高い

0.1196%、平均利回りも0.0013%上昇の0.1192%になった。応札倍 率は4.34倍と前回(4.74倍)を下回った。入札後は0.1192%での売 り注文が目立った。

国内証券のTBディーラーは、もう少し利回りが上昇する可能性 もあったと指摘した上で、案分比率が70%と事前予想の20-30%より 高く、多めに落札してしまったディーラーもあったのではないかとの見 方を示した。

TB市場では、3カ月物より残存期間が短い4月や5月に償還す る銘柄が0.105-0.115%で取引され、一部投資家の需要も指摘される。 ただ、大方の銀行は決算期末の資金繰りが固まっておらず、一定の需要 を除くとTB購入には慎重な姿勢を続けているという。

16、17日の日銀金融政策決定会合では新型オペ拡充や、期末に向 け潤沢な資金を供給する方針が打ち出される可能性もあるが、目先の短 期金利への影響は限定的との見方が多い。むしろ、期末はレポ(現金担 保付債券貸借)金利が上振れしやすく、TB3カ月物は0.12%を下回 る水準では銀行も買いを手控え、足元の資金運用を継続する可能性があ る。

余剰日の金融調節

東短リサーチの寺田寿明研究員は、TB入札で投資家の需要が高 まる様子は特に見られないとした上で、「この調子でいくと23日の国 債償還日も買いは少ない一方、レポは強含みそうだ」と予想。日本銀行 が資金供給オペを積極的に実施してくるかどうか注目しているという。

今週は財政要因の資金余剰日が続くため、共通担保資金供給オペ の実施が見送られている。来週は23日の国債大量償還などを合計して 10兆円超の大幅余剰が見込まれる。これに合わせて日銀が資金供給オ ペを縮小した場合、一部の金融機関に資金が偏在し、証券会社を中心と したレポ市場の金利上昇圧力が高まる。

午前の国債買い現先オペ6000億円(18日-26日)の最低落札金 利は前日と同じ下限0.10%だったが、4倍を超える応札が集まった。 19日までは利払い債の移転登録停止期間中で資金調達の需要が少なく、 レポ金利も低位安定しているが、23日以降は需要の急増が見込まれる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE