日本株は4日ぶり小反落、資源一角に売り-円高進み電機午後弱含む

日本株相場は4営業日ぶりに小幅 反落。海外原油相場の下落を受け国際石油開発帝石、三井物産など鉱 業、商社を中心とした資源関連株の一角が下げた。午後に入って1ド ル=90円を割り込む円高が進んだ影響で、キヤノンやソニーなど電機 株も弱含んだ。

日経平均株価の終値は前日比30円27銭(0.3%)安の1万721 円71銭、TOPIXは同0.81ポイント(0.1%)安の938.10。東証 1部33業種は22業種が安く、上昇は11。きょう、あすに米国の連邦 公開市場委員会(FOMC)会合、日本銀行の政策決定会合といった 当面の金融政策を決める重要日程を控え、投資家の様子見姿勢は強く、 1日を通じて相場の明確な方向性は見えにくかった。

住友信託銀行の瀬良礼子マーケット・ストラテジストは、「相場の 焦点が定まっていない。FOMC会合や日銀の政策決定会合の結果は、 ふたを開けて見るまで分らず、相場の不透明要因」と話していた。

この日の相場は、前日同様に方向感を欠く展開。日米金融政策の 行方を見極めようと市場参加者は様子見姿勢を決め込み、東証1部の 売買代金は1兆452億円と2週間ぶりの低水準、過去1年間の平均1 兆4242億円も下回った。騰落銘柄数は値上がり銘柄数(747)と、値 下がり(738)がきっ抗。

明和証券の矢野正義シニアマーケットアナリストは、「昨日発表さ れた3月の米住宅市場指数が悪化するなど、米景気の先行きは依然不 透明」と強調する。米国で金利政策を平時に戻す『出口戦略』への観 測が高まり、日銀会合で追加的な金融緩和策が決まれば、為替は一段 と円安方向に進む可能性がある。市場にはそうした期待感がある半面、 直近の米経済指標は「出口論」観測を高めるほど強い内容ではなく、 市場参加者は相場の先行きを読み切れずにいる。

神経質さ示す為替、資金は中小型に

投資家の神経質な動きは、午後の為替相場に表れた。追加の金融 緩和策への期待感から、直近は円安基調で推移していたが、この日午 後は4営業日ぶりに1ドル=90円台を割り込む場面があった。日産セ ンチュリー証券ディーリング部の菊池由文部長は、「期待が高まってい ただけに、投資家は直前になって神経質になりやすい」と指摘した。

午前はプラスで終えた東証電機株指数は下落に転じ、結局はTO PIXの下落寄与度1位になった。このほか、海外原油相場の下落を 受け、収益期待の後退から鉱業や商社株といった資源関連の一角が下 落。前日大幅に上昇した海運株は反落した。

全体相場の上値が重い中、投資資金は中小型株に向かった。TO PIX規模別指数は、コア30やラージ70、ミッド400指数が下げた のとは対照的にスモール指数のみが上昇。指数の寄与度上位には不二 越、日本電工、大京が入った。業種では、追加金融緩和策への期待の 根強さを映し、低金利の恩恵を受ける不動産や銀行、その他金融が高 い。

ソニーFHが急騰

個別では、債券のみによる安定運用に替え、5年ごと利差配当商 品について利息収入を基準に配当する方式に変更、保有資産の変動リ スク、契約者配当の変動が小さくなるとしたソニーフィナンシャルホ ールディングスが急騰。10月1日付でアライドハーツ・ホールディン グスと経営統合することで基本合意したココカラファインホールディ ングスは大幅上昇。株式分割と単元株制度の採用を発表したくらコー ポレーション、ゴールドマン・サックス証券が投資判断を「買い」に 引き上げたNECエレクトロニクスも高い。

半面、みずほ証券が投資判断を「ニュートラル」に引き下げた高 島屋が下落。JPモルガン証券が投資判断を「アンダーウエート」に 引き下げたSUMCOも売られた。

ジャスダック指数は08年9月来高値

新興3市場は軒並み高い。ジャスダック指数は前日比0.2%高の

52.34、東証マザーズ指数は0.3%高の426.07、大証ヘラクレス指数は 同0.3%高の601.05。ジャスダック指数は08年9月30日以来、東証 マザーズは1月18日以来約2カ月ぶり、大証ヘラクレスは09年9月 25日以来の高値を更新した。

個別では、NTTデータが筆頭株主になったビリングシステムが 大幅続伸。株主優待制度を開始したアスラポート・ダイニング、10年 3月期の期末配当を1株当たり1000円引き上げるセントケア・ホール ディングスはいずれもストップ高となった。ココカラファインと合併 で合意したドラッグストアのアライドハーツ・ホールディングスは急 伸。半面、国土交通省が運航・整備を含む安全管理体制全般について、 特別安全監査を実施すると発表したスカイマークが売られた。

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