3月15日の米国マーケットサマリー:株が上昇、ユーロは下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3672 1.3769 ドル/円 90.49 90.56 ユーロ/円 123.72 124.69

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,642.15 +17.46 +.2% S&P500種 1,150.51 +.52 +.0% ナスダック総合指数 2,362.21 -5.45 -.2%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .94% -.01 米国債10年物 3.70% +.00 米国債30年物 4.63% +.01

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,105.40 +3.70 +.34% 原油先物 (ドル/バレル) 79.90 -1.34 -1.65%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロがドルに対して下落。ユ ーロの対ドルでの上昇は先週末までの3日連続で終了した。欧州の 財務相の間でギリシャ支援に関して意見が分かれていることから、 高利回り通貨を選好する動きが弱まった。

ドルと円はほとんどの主要通貨に対して上昇した。中国の温家 宝首相が人民元の切り上げ圧力に反論したことが背景。ユーロはほ とんどの通貨に対して下落。ギリシャが計画する財政赤字削減で同 国への救済は不要になるとの見方を背景に、ユーロ圏の財務相らか らは今週の会合で救済がまとまるとの観測に水を差す発言が続いた。

ゲイン・キャピタル・グループ傘下のオンライン為替取引会社 FOREXドット・コム(ニュージャージー州ベドミンスター)の チーフ為替ストラテジスト、ブライアン・ドーラン氏は「ギリシャ 救済という観点では結束が緩い。それがユーロの信頼低下につなが っている」と指摘。「ユーロ圏の財務相らからは救済パッケージに 否定的な発言が相次いだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時39分現在、ユーロはドルに対して前 週末比0.7%安の1ユーロ=1.3671ドル(前週末は同1.3769ドル)。 ユーロは対円で0.8%安の1ユーロ=123円70銭。ドルは対円で

0.1%安の1ドル=90円48銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。一時下落していたものの、取引終了1時間 前に下げを消した。金融株が上げに転じたほか、ウォルマート・ス トアーズの投資判断引き上げやペプシコの増配を受けて消費関連株 も買い進まれた。

アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は一時

2.7%安まで下げたが、結局0.3%高で終了。フェアホルム・キャピ タル・マネジメントの責任者、ブルース・バーコウィッツ氏は、A IG株を「大量」に取得したことを明らかにした。ウォルマートは、 シティグループが買い推奨を出したことを受けて上昇。ペプシコも 高い。同社取締役会は年間配当の引き上げと最大150億ドル相当の 株式買い戻しを承認したと発表した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前週末比0.1%高の1150.51。一時は0.7%安まで下げる場面 もあった。ダウ工業株30種平均は17.46ドル(0.2%)上げて

10642.15ドル。

リッジワース・インベストメンツで資産運用に携わるアラン・ ゲイル氏は「AIG株が戻したことが、全体の上昇の一因かもしれ ない」と分析。「それでも、この日の投資家は幾分か慎重だったと いえるだろう」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では10年債利回りがほぼ1週間ぶりの低水準。米連 邦公開市場委員会(FOMC)が年内大半は政策金利の据え置きを 示唆するとの観測が背景。

16日のFOMC結果発表を控え、2年債はほぼ変わらず。会合後 に発表されるFOMC声明では、事実上のゼロ金利が「長期にわた って」継続するとの内容が繰り返される可能性がある。海外からの 中長期の米国債取引額は1月に買い越しだったが、中国と日本は米 国債の保有を縮小した。

ジェフリーズ・グループのチーフ・テクニカル・ストラテジスト、 ジョン・スピネロ氏(ニューヨーク在勤)は「市場参加者はFOM Cの結果に備えてポジションを調整している」と述べた上で、 「『長期にわたって』の文言が変わるのは、もう1-2回の会合を 待ってからだろう」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後3時13分現在、10年債利回りは前営業日比1ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)低下の3.70%。10年債価格(表面 利率3.625%、2020年2月償還)は2/32上昇して99 3/8だった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。ソブリン債をめぐる懸念が、 通貨保有に代わる投資先としての金の需要が高まるとの見方につな がった。先週は週間ベースで約1カ月ぶり大幅安となっていた。

ユーロの対ドル相場は一時0.9%安。ショイブレ独財務相とラガ ルド仏財務相は、ブリュッセルで15、16両日に開かれる会合でギリ シャ支援策が決定する可能性を排除した。米格付け会社ムーディー ズ・インベスターズ・サービスは、米国とイギリスは最上級の「A aa」格付けを失う可能性が高まったと指摘した。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・ レシュ氏は、「金は当面の間、投資資金を置いておくのに良い場所 だ」と指摘。「金には安全への逃避という側面がある。金は価値を 維持する」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物4月限は前日比3.70ドル(0.3%)高の1オンス=1105.40ドルで 取引を終了。前週は週間ベースで3%安と、1月22日以来の大幅安 となっていた。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は約1週間ぶり安値まで下落。ドルの上 昇を背景に、代替投資先としての大半の商品の需要が後退した。

原油は一時、2.6%安。主要6通貨に対するインターコンチネ ンタル取引所(ICE)のドル指数が4営業日ぶりに上昇したこと を手掛かりに、原油はテクニカル面の支持線である1バレル=80 ドルの水準を割り込んだ。石油輸出国機構(OPEC)は今週ウィ ーンで開く総会で、現在の産油量を維持するとみられている。

BNPパリバ・コモディティ・フューチャーズのエネルギー担 当シニアアナリスト、トム・ベンツ氏は「ドルが若干買われており、 これが商品を圧迫している」と指摘。「原油の売りはテクニカルな 要因によるものだ」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前 営業日比1.44ドル(1.77%)安の1バレル=79.80ドルで取引 を終了。一時は79.13ドルと、日中取引としては2日以来の安値 を付ける場面もあった。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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