米国債:10年債はほぼ変わらず-FOMC控え商い慎重

米国債市場では10年債利回り が1週間ぶりの低水準付近にとどまった。米連邦公開市場委員会(F OMC)が年内大半は政策金利の据え置きを示唆するとの観測が背景。

16日のFOMC結果発表を控え、2年債はほぼ変わらず。会合後 に発表されるFOMC声明では、事実上のゼロ金利が「長期にわた って」継続するとの内容が繰り返される可能性がある。海外からの 中長期の米国債取引額は1月に買い越しだったが、中国と日本は米 国債の保有を縮小した。

ジェフリーズ・グループのチーフ・テクニカル・ストラテジスト、 ジョン・スピネロ氏(ニューヨーク在勤)は「市場参加者はFOM Cの結果に備えてポジションを調整している」と述べた上で、 「『長期にわたって』の文言が変わるのは、もう1-2回の会合を 待ってからだろう」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時4分現在、10年債利回りは前営業日比ほぼ変わらずの

3.71%。10年債価格(表面利率3.625%、2020年2月償還)は1/32 未満上昇して99 10/32だった。

金利見通し

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査では、調査対象とな った88人全員が16日発表のFF金利は0%から0.25%のレンジで 据え置かれると予想している。

政策金利の変動に敏感な2年債利回りは、2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)下げて0.95%。2年債と10年債の利 回り格差はこの日、2.77ポイントに拡大した。2月18日には、過去 最大の2.94ポイントの格差を記録した。

RBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、ウィリアム・ オドネル氏は「FOMC声明の文言が変わるリスクがあると市場参加 者が信じ続けるのであれば、FOMC会合は短期債相場により圧力を かけるだろう」と述べた。

翌日物FF実効金利は昨年9月以来の高水準に上げた。翌日物レ ポ金利は過去1カ月間で2倍以上に上昇した。

NY連銀景況指数と鉱工業生産指数

ニューヨーク連銀が発表した3月の同地区の製造業景況指数は

22.86と前月の24.91から低下した。ブルームバーグ・ニュースがま とめたエコノミストの予想中央値は22。同指数ではゼロが景況の拡 大と縮小の境目を示す。同統計発表後、10年債は一時下落した。

FRBが発表した2月の米鉱工業生産指数(製造業、鉱業、公益 事業の生産を対象、季節調整値、2002年=100)は前月比0.1%上昇 した。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値は横ば いだった。前月は0.9%の上昇だった。

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