トヨタと米NHTSA、加州でのプリウスの速度制御不能再現できず

世界最大の自動車メーカー、トヨ タ自動車と米道路交通安全局(NHTSA)は、先週カリフォルニア 州で運転中のドライバーが速度制御不能に陥ったと緊急通報したハイ ブリッド車「プリウス」の試験を実施したが、ドライバーの説明した 状態を再現できなかった。米議員向け報告書で明らかになった。

NHTSAとトヨタの担当者らは、このプリウスを所有するジ ム・サイクス氏が先週カリフォルニア州サンディエゴ郊外の州間幹線 道路で同車を運転中に経験したとカリフォルニア・ハイウエー・パト ロール(CHP)に緊急通報した加速の再現を試みた。同氏はブレー キペダルを踏んでも利かなかったと述べていた。

米下院監視・政府改革委員会の共和党議員スタッフがまとめた報 告書草案は、「サイクス氏のアクセルペダルがフロアに引っ掛かり、同 時に急ブレーキをかけていたというのは、電子制御面と機構面のいず れから見ても実行不可能と思われる」と指摘した。

トヨタ米販売部門の広報担当、マイク・ミシェルズ氏は、サイク ス氏のプリウスには、「ブレーキが中程度から強い力でかけられた場 合」、エンジン出力を停止するブレーキ・オーバーライド・ソフトウエ アが搭載されていると説明。同氏は電子メールを通じて配布した発表 文で、このプリウスの調査で「判明した結果を近く伝えられることを 希望する」と述べた。

サイクス氏は所有する2008年型プリウスが時速90マイル(約140 キロ)まで加速したと8日付で報告していた。同氏の弁護士のジョン・ ゴメス氏は、今回の試験で突然の加速が再現できなかったとしても、 それが実際に起きなったことを意味しないと主張している。

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