ガーデニングのタカショー:海外生産4割超へ、マイスター制創設も

ガーデニング用品を扱うタカショ ーは、製造拠点を日本国内から海外に一段とシフトする。同社の高岡 伸夫社長は12日、東京都内でブルームバーグのインタビューに応じ、 「現状15%程度の海外生産比率を、向こう5年間で40%以上に高める 計画だ」と話した。中国各地の工場の操業度を上げて製造コストや物 流費を抑制、採算性の向上を図る。

タカショーは1996年に中国・広州市に事務所を開設、その後広東 省佛山市、上海市、満州里市(内モンゴル自治区)、浙江省東陽市など に営業地域を広げ、生産規模も拡大してきた。「現場に近いところで、 現場が必要とする製品をつくる仕組みがようやくできた」と、高岡社 長は言う。

中国式の庭付き一戸建て住宅は5000万棟を超すとされ、中国のガ ーデン・エクステリア市場は1500億円以上との市場調査もある。高岡 社長は、「長い時間をかけて今の体制をつくってきたメリットを今後享 受する」と見ている。2009年にはオーストラリアの南ビクトリアに子 会社を設立、10年2月にはベトナム・ホーチミン市に営業所を開設し、 中国国内の需要だけでなく、東アジアやオセアニアへの輸出を含めた 海外販売流通機構の基礎を築いた。

タカショーは2015年度(2016年1月期)の営業利益率を12.5% と想定、前年度実績の4.5%から8ポイントの向上を目指す。連結売 上高を前期の128億円から240億円に88%増大させる一方、付加価値 の高い商品群の構成比を高めて収益性を改善させたい意向。海外売上 高は、前期の14億円から5年後に42億円に高めるとしている。

独自にガーデニング文化育成へ、マイスター制

日本国内では、より豊かで楽しいガーデニング文化の創造に注力、 省エネやセキュリティーをテーマに新機軸を打ち出した。新築着工戸 数が年80万戸を切る厳しい事業環境下で、プロユース部門の収益を伸 ばすため、造園業者やエクステリア施工店を巻き込む「エクステリア &ガーデンライティングマイスター制度」を今年2月に創設した。

高岡社長によると、新築設計の際に先付けされる門燈などは通常 100ボルトで、位置変更などの工事を行う場合は電気工事士など専門 の免許が必要だ。しかし、LED(発光ダイオード)照明の普及に伴 い低電圧のローボルト式ライトが拡大し、造園業者でも気軽にガーデ ンライトの敷設が可能になったという。

「ドイツは国がマイスター制度をつくり、世界中にマイスターを 輸出している。米国もマイスター制度ができて、ガーデニングライト が普及していった」と高岡社長。本来は、国などの公的機関が果たす べき役割を同社が先陣を切って担うことで、関連業者を巻き込み、最 終的な果実を得たいとの考えだ。

同マイスター制度研修会は、2月10日の東京・代々木を皮切りに 全国11会場で計12回開催。707社、1500人以上の参加があった。12 ボルトに電圧を落とす変圧器や、「ドライコーン」(不乾性シリコン入 りコネクター)と専用コードなどをひとまとめにしたトライアルキッ トも販売、造園やガーデニングのプロフェッショナル集団を組織化し ていく。

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