NKSJ社長:海外保険の買収積極化、BRICsやアジアで

業界再編に伴い4月に3メガ損保の 一角として発足する「NKSJホールディングス」の佐藤正敏初代社長 (損害保険ジャパン社長)は、海外保険会社の買収を積極化していく方 針を明らかにした。人口減少などで国内市場が縮小する中、国内事業で 培ったノウハウを生かし、新興国市場などでのシェア拡大を目指す。

佐藤氏は12日のインタビューで「目標利益を達成するためM&A (合併・買収)をやる。損保市場として急激な伸びを示している海外で しっかり稼げる体制を作る」と強調した。「事故発生時から保険金支払 いまでに時間がかかる海外に、日本で培った迅速、的確なサービス」を 持ち込むことにより、顧客を増やしていく方針だ。

NKSJは損害保険ジャパンと日本興亜損害保険が統合。損保業界 では三井住友海上グループホールディングスなど3社も4月に統合、東 京海上ホールディングスと合わせ3メガ体制となる。自動車離れや少子 化を背景に、スケールメリット(規模の利益)を追求した国内再編と同 時に、海外市場へ活路を求める動きが活発化している。

NKSJの佐藤氏は今後、特にBRICs(ブラジル、ロシア、イ ンド、中国)やASEAN(東南アジア諸国連合)でM&Aを実施する 方針を示した。買収対象としては「リスク分散の意味では小さい会社を いっぱい買っていくことがいい」と述べ、現地社員の育成などでも目の 行き届きやすい中堅中小保険会社に狙いを定めている。

国内は当面「2社ブランド」

NKSJは、統合5年後の2015年3月期に保険本業のもうけを示 す修正連結純利益で1600億円、修正連結ROEは7%を目指す。10年 3月期予想で30億円の海外保険事業は5.3倍の160億円を目標として いる。損保ジャパンは8日にシンガポール26位の損保買収、11日にア リアンツグループ傘下のロシア保険大手との業務提携を発表した。

一方、佐藤氏は国内事業について、当初は別ブランドで展開する損 保ジャパンと日本興亜損保の合併の可能性は、「環境が変わってきたら そのあり方も変わっていくのは当然」と否定はしなかったが、まずは持 ち株会社の傘下で2社のシナジーを狙う考えだ。国内では生保事業に加 え、リスク・資産管理などの周辺事業を強化する方針も示した。

損保業界では4月に三井住友海上火災保険、あいおい損害保険、ニ ッセイ同和損害保険の3社も「MS&ADインシュランスグループホー ルディングス」として統合、正味収入保険料(3社合計)は約2兆5900 億円で業界トップとなる。現在首位の東京海上ホールディングスが同2 兆1300億円で第2位、NKSJが同1兆9700億円と続く。

-- Editor:Kazu Hirano Takashi Ueno

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