ノーベル賞受賞シャープ氏の投資顧問会社IPOへ、同業他社より割安

ノーベル経済学賞受賞者のウィ リアム・シャープ氏が共同創業者の1人である投資顧問会社、米フ ァイナンシャル・エンジンズは新規株式公開(IPO)で1億 1700万ドル(約106億円)を調達する計画だ。このIPOで同社 の評価は同業大手よりも割安となる。

米証券取引委員会(SEC)への提出書類とブルームバーグ・ データによると、雇用主が出資する退職年金プランの加入者向けポ ートフォリオ管理サービスを提供するファイナンシャル・エンジン ズは15日のIPOで1060万株を売却する。仮条件の中央値であ る1株当たり10ドルは同社の有形純資産の6.21倍となる。これに 対し、モーニングスターやTロウ・プライス・グループは最大 10%高い評価となっている。

シャープ氏(75)は、ハリー・マーコウィッツ氏やマートン・ ミラー氏と同時にノーベル経済学賞を受賞してから6年後の1996 年にファイナンシャル・エンジンズを立ち上げた。投資リターンが 十分にリスクを相殺できるかどうかを分析する指数のシャープレシ オを開発したことで知られる同氏は現在、同社の名誉役員を務める。 同社は昨年初めて黒字を計上し、総収入は19%増加した。一方、 モーニングスターとTロウは減収減益となっている。

1991年以降、新規公開株の動きを追跡しているルネッサン ス・キャピタルのアナリスト、ニック・アインホーン氏は「これは 間違いなく、純利益を急拡大させられる企業のようだ」と述べ、 「IPOを適切な価格で実行することに前向きな姿勢が見られてい る」と語った。

先週はS&P500種株価指数が年初来高値に上昇したなか、3 件実施された米国のIPOのうち2件は、引受幹事が設定した仮条 件のレンジ内で価格決定された。今年初め以降それまでの11件で はIPO価格は平均で28%引き下げられていた。

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