今週の米経済指標:鉱工業と建設業が大雪で打撃-景気回復一時後退か

今週発表の米経済指標はエコノ ミスト予想によると、東海岸の大雪や他の地域での悪天候が2月の 鉱工業と建設業の活動に響き、景気回復が一時的に後退したことが 示されるもようだ。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト59人の予想中央値では、 2月の米鉱工業生産指数は前月比横ばいにとどまるもようだ。同指 数は米連邦準備制度理事会(FRB)が15日に発表する。また2 月の住宅着工件数は昨年10月以来の低水準になりそうだ。

在庫を安定させようとする動きや輸出増加を背景に、製造業者 は今月、悪天候に伴う遅れを取り戻す可能性がある。一方、住宅市 場は差し押さえが膨らむなかで見通しの明るさが後退している。2 月のインフレ率が落ち着いた動向を示すなかで、今週の米連邦公開 市場委員会(FOMC)は低金利を維持する方針を確認することに なると、アナリストらは予想している。

MFグローバルのグローバルチーフエコノミスト、ジェーム ズ・オサリバン氏(ニューヨーク在勤)は「鉱工業生産の数値は大 雪の影響を受けるだろう」と語り、「売れ残り物件がなお高水準で あることから、住宅着工件数も横ばいをさほど上回らないもようだ」 と述べた。

一方、FRBが今週発表する鉱工業生産以外の2つの統計は、 3月の製造業生産活動の拡大を示す内容になるとみられる。ニュー ヨーク連銀が15日発表する同地区の製造業景況指数は8カ月連続、 フィラデルフィア連銀が18日発表する製造業景況指数も7カ月連 続で、それぞれ景況の拡大を示す見通しだ。

深刻なリセッション(景気後退)の引き金となった住宅市場は 引き続き苦戦している。2月の住宅着工件数は前月比3.6%減の57 万戸(年率換算)になる見通し。先行指標となる住宅着工許可件数 は3.4%減の60万1000戸が見込まれている。この統計は米商務省 が16日発表する。

米労働省が18日発表する2月の米消費者物価指数(CPI) は前月比0.1%上昇が予想されている。前月は0.2%上昇だった。 17日発表の生産者物価指数(PPI)は0.2%低下となる見通しだ。

インフレ圧力の高まりが見られないことは、景気てこ入れでフ ェデラルファンド(FF)金利誘導目標をゼロ付近に維持するFR Bの戦略を後押しすることになっている。FOMCは政策金利につ いて16日に決定を下す。

米民間調査機関コンファレンス・ボードが18日発表する2月 の米景気先行指標総合指数(LEI)は前月比0.1%上昇になると、 エコノミストらは予測。予想通りなら、11カ月連続の上昇となる。 前月は0.3%上昇だった。

(米経済指標に関する最新情報は、こちらをご覧ください)

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