ECBのノボトニー氏:ユーロ圏の一部、「債務スパイラル」に直面も

欧州中央銀行(ECB)の政策 委員会メンバー、オーストリア中銀のノボトニー総裁は、一部のユー ロ参加国について、政府が財政赤字の削減に来年着手しなければ「債 務スパイラル」に直面する可能性があると指摘した。

ノボトニー氏は14日、国営テレビのオーストリア放送(OR F)とのインタビューで「経済情勢はなお非常に緊張しており、問題 が山積している」と指摘。各国政府は2011年に財政赤字を圧縮し 始めなければならず、さもなければ「債務スパイラルに陥る可能性が ある。財政立て直しに伴うコストは高くなり、痛みも大きくなる。欧 州にはこの問題に直面している国が幾つかある」と述べた。

ギリシャのパパンドレウ首相は3日、欧州連合(EU)加盟国 で最悪となった財政赤字を圧縮するため、48億ユーロ(約6000億 円)規模の追加的な赤字削減策の詳細を発表した。同国政府は、昨年 に国内総生産(GDP)比12.7%に達した赤字を、12年にはEU の財政安定成長協定が定める3%以下に抑える目標に取り組んでいる。

格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とフ ィッチ・レーティングスは昨年12月、ギリシャの信用格付けを「B BB+」に引き下げた。ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、 同国政府の赤字削減措置が一部実施にとどまった場合、現行「A2」 の格付けを2段階引き下げ「Baa1」にする可能性があることを明 らかにしている。

ノボトニー氏は、ギリシャは「財政の問題だけでなく、信頼の 問題も抱えている」と指摘。「火事が小さいうちに消火することが重 要だ。アイルランドは赤字削減のために一連の積極策を取り、危険区 域を脱した」と語った。

同氏はまた、ギリシャのユーロ圏離脱観測は「ばかげている」 と指摘。ユーロ安は輸出企業の支えになっているとの認識を示した。

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