米国債(12日):2年債、週間で続落-ギリシャ危機収拾期待

米国債市場では2年債が週間ベ ースで2週連続下落。欧州連合(EU)が重債務の加盟国を支援す る通貨基金の設立を検討したため、ギリシャの債務危機への懸念が 緩和し、売りが優勢になった。

期間が短めの国債への逃避需要が弱まり、過去最大近くまで拡 大していた2年債と30年債の利回り差は縮小した。1月の小売売 上高が予想外に増加し、2年債利回りは1月以来の高水準を付けた。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーの債券ストラテジス ト、ケビン・フラガナン氏は「期間が短めの国債が売られ、利回り 曲線が平たん化している。欧州で状況が比較的落ち着き、経済指標 が改善していることが、質への逃避を意識した取引の解消につなが っている」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後3時16分現在、2年債利回りは前日比1ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)未満上昇し、0.96%。2年債(表面 利率0.875%、償還2012年2月)価格は1/32未満下げて99 27/32。

30年債と2年債の利回り差は3.66ポイントと、1月以来の 最小に縮小した。今週は3.80ポイントまで拡大する場面もあった。 ブルームバーグのデータによると、2月17日には3.85ポイント と少なくとも1980年以降で最大に拡大した。

2年債利回りは一時0.9961%と、1月8日以来の高水準に上 昇した。週間ベースでは7bp上昇。10年債利回りは2bp上昇 の3.70%、30年債は1bp低下の4.63。

金利見通し

EU首脳は欧州通貨基金(EMF)の創設を検討している。 欧 州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は今週、「欧州通貨基金(E MF)」構想について、まだ詳細を知らないが、ECBとしてはこ の提案を排除しないと述べた。

ブルームバーグが銀行や証券会社を対象に実施した調査によ ると、2年債利回りは年末までに1.89%まで上昇すると予想され ている。

野村ホールディングスの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャ ルベス氏は「今週は質への逃避を目的にした取引がやや解消された。 投資家は高利回りを求めて期間の長い国債に向かっている」と語っ た。

CMEグループの取引所の金利先物動向によると、米金融当局 が9月までに少なくとも0.25ポイントの利上げを実施する確率は 49%。1週間前は43%だった。FOMCの次回会合は今月16日。

インフレ連動国債(TIPS)と通常国債の利回り差は、景気 回復に伴うインフレ加速を示唆している。10年物の利回り差は

2.30ポイントと、2月19日以来で最大になった。2週間前は2.16 ポイント。

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