ドイツ財務相:協定順守しない国にはユーロ離脱含め制裁を(Update1)

ドイツのショイブレ財務相は、債 務をめぐる域内の規則を繰り返し破る参加国について、統一通貨ユー ロからの離脱を究極の罰則とする重い制裁措置を導入する必要性を指 摘した。

ユーロ圏崩壊の恐れを生じさせるこの見解の一方で、ショイブレ 財務相は欧州通貨基金の創設には、財政赤字国への融資に厳しい条件 が付けられるならば賛成すると表明した。

同相は12日付の英紙フィナンシャル・タイムズへの寄稿で、「ユ ーロ圏の1つの国が財政健全化や競争力回復ができない場合、その国 は最後の手段として統一通貨圏を離脱するべきだ」と論じた。

長くタブー視されてきたユーロ圏からの追放という議題でのショ イブレ財務相の見解は、欧州連合(EU)がギリシャ救済で何をでき るかの議論を白熱化させそうだ。ギリシャの借り換えが困難との見方 を背景にギリシャ債のドイツ債に対するプレミアム(上乗せ金利)は 昨年11月に比べ2倍超になっている。

48億ユーロ規模の賃金削減や増税など3日に発表された赤字削 減の財政措置に抗議し、ギリシャの労働組合は11日に今年2回目のゼ ネストを断行した。政府の12日の発表によれば、ギリシャの2009年 10-12月(第4四半期)成長率はマイナス2.5%。

ショイブレ財務相は、自身の見解は特にギリシャのみを想定した ものではないと断った。その上で、域内国のデフォルト(債務不履行) のリスクを低下させる緊急融資の仕組み策定に支持を表明した。

同相は「融資には厳しい条件と重い負担を付随させ、ユーロ圏全 体の金融安定を脅かすような緊急事態に限りこれが利用されるように するべきだ」と書いている。

また、財政赤字を国内総生産(GDP)の3%以内に抑えること を義務付けたEUの財政安定成長協定に繰り返し抵触する国について は、EU加盟国の経済発展を目的とした基金の利用を拒否するととも に、EUの政策をめぐる投票権を剥奪(はくだつ)するべきだとの考 えも示した。1990年代にドイツが当初主張したように、赤字が上限を 超えた国は直ちに制裁金処分にすべきだと論じた。ドイツはその後、 自身もGDPの3%という上限を超え、主張を和らげていた。

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