PE投資会社幹部:小売業界対象のLBOは回復-信用市場は雪解け

小売りや消費関連の企業買収を目 指しているプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社は、 信用危機と世界不況でレバレッジド・バイアウト(LBO)の低迷に 見舞われていたが、ここにきて取引のための資金調達が可能になり、 合理的な価格を支払うことができるようになったと話している。

英エイパックス・パートナーズのニューヨーク在勤パートナー、 アレックス・ペレグリーニ氏は11日にブルームバーグのニューヨー ク本社で開かれた公開討論会で、「今はちょっとした好調期のようだ」 と述べた。

2007年以降の世界的な信用危機で投資会社による企業買収も保 有企業の売却も事実上凍結されたが、その後ビジネスは回復しつつあ る。ブルームバーグが集計したデータによると、過去3カ月に発表さ れたPE会社による買収は約129億ドル(約1兆1700億円)と、前 年同期の25億ドルを上回るペース。

ニューヨークのアービング・プレース・キャピタル・マネジメン トのジョン・ハワード最高経営責任者(CEO)も討論会で「ここ数カ 月は再び活気づいているようだ」と述べ、小売分野での投資は4年間 実施していないことに言及し「より現実的なチャンスが見られる」と 語った。

ウォール街の金融機関は信用危機が始まってから1兆7000億ド ルの損失に見舞われた。こうした金融機関からの融資は一部の案件に 戻りつつあるが、ハワード氏によると、買収案件では自己資金の割合 を増やし借入金の割合を減らす必要があるため、買収標的として最も 注目されるのは収益拡大が見込まれる企業だという。

グード・パートナーズの共同創業者、デービッド・オディ氏も討 論会で、経済の安定化に伴い買収標的が、リセッション時に身売り以 外に選択肢のなかった経営難の企業のほかにも広がりつつあると指 摘。「現状は、より多くの優良企業が市場に回帰している」との見方 を示した。

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