中国株は上昇も、米国株との予想変動率の格差縮小で-マクロ・リスク

中国株は上昇する可能性がある。 機関投資家向けの株式デリバティブ(金融派生商品)助言サービスを 手掛ける米マクロ・リスク・アドバイザーズは、中国と米国株のイン プライドボラティリティ(IV、予想変動率)で見たスプレッド(格 差)が3年ぶりの低水準近くにとどまっていることを理由に挙げ、こ う指摘する。

中国株の上場投資信託(ETF)「iシェアーズ FTSE/新華 チャイナ25インデックス・ファンド(FXI)」と米国株のETF「S PDR・S&P500ETFトラスト」のIVのスプレッドは今年1月、 2006年末以来の低水準となる10に縮小。マクロ・リスクのストラテ ジスト、ジャスティン・ゴールデン氏は、スプレッドがその後もこれ に近い水準にとどまっていることについて、中国株の支援材料と受け 止めている。07年7-9月期には46.9に達していた。

ゴールデン氏は電子メールで質問への回答を寄せ、IVの格差縮 小は「強気シグナルだ」と指摘。中国株は変動がかなり激しいため、 市場の混乱期なら、格差が拡大するだろうと説明し、金融引き締めや 人民元高容認をめぐる懸念はすでに織り込まれているとの見方を示し た。

中国株の指標、上海総合指数は年初来騰落率がマイナス6.9%と、 ブルームバーグが追跡調査する93の株価指数でパフォーマンスが4 番目に悪い。中国人民銀行(中央銀行)がインフレ抑制のため利上げ を実施するとの懸念が背景にある。国家統計局が11日発表した2月の 消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.7%上昇と、ブルームバー グ・ニュースがエコノミスト29人を対象にまとめた予想中央値(2.5% 上昇)を上回る伸びとなった。

人民銀が政策金利を引き上げたのは、世界的な金融危機が本格化 する以前の07年12月が最後だ。また、輸出企業を支援するため、人 民元の対ドル相場を08年7月以降1ドル=6.83元前後で事実上固定 させている。

-- Editors: Richard Frost, Linus Chua

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor: Ryoji Uchida 記事に関する記者への問い合わせ先: Allen Wan in Shanghai at +86-21-6104-7013 or awan3@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Linus Chua at +65-6212-1530 or lchua@bloomberg.net

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