大卒者の就職内定率が2月時点で過去最低に-雇用環境の厳しさ反映

厳しい雇用情勢を背景に、この春、 全国の4年制大学を卒業する学生の内定率は2月時点で過去最低の水 準に陥っている。

文部科学省と厚生労働省が12日発表した共同調査によると、就職 を希望する4年制大学新卒者の内定率は2月1日時点で、80.0%にと どまった。前年同期より6.3ポイント低く、比較可能な2000年以来で 最低。調査に基づく推計値では、就職希望者40万5000人うち8万1000 人が内定を得ていない状況。

国内の雇用情勢は依然厳しい。足元では雇用関連指標に改善もみ られるが、企業の採用意欲は高まりに欠ける。内閣府が2月19日に公 表した上場企業の「企業行動に関するアンケート調査」によると、10 年度から3年間の雇用者数の見通しは、全産業で0.4%増と低い伸び にとどまる。

経済協力開発機構(OECD)のエコノミスト、ランダル・ジョ ーンズ氏(日本担当)は、実務経験を積む機会を人々から奪うことは、 既に労働人口が縮小しつつある日本が経済成長を維持し、世界最大の 公的債務を返済することを困難にする、と指摘する。同氏は、40年の 将来にわたり、元気に生産的な職業生活を送れる若者に関しては特に 懸念される、と語る。

調査は、全国各地の4年制大学のほか、短期大学、高等専門学校、 専修学校の計112校から学生6250人(4年制大学は62校、4770人) を抽出して実施。例年、10月から4月まで2カ月間隔で4回行ってお り、4月に最終的な就職率が確定する。

--共同取材:Toru Fujioka Editors: Hitoshi Ozawa, Norihiko Kosaka

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 伊藤亜輝 Aki Ito +81-3-3201-3423 aito16@bloomberg.net 東京 小坂 紀彦 Norihiko Kosaka +81-3-3201-8670 Nkosaka1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net 東京 Chris Anstey at +81-3-3201-7553 canstey@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE