パルプ価格が高騰か-チリ大地震、フィンランドの港湾ストで在庫逼迫

チリで発生した大地震とフィンラ ンドでの港湾ストライキの影響でパルプ価格が過去最高値に高騰する可 能性がある。製紙メーカーは減産を実施しており、在庫の逼迫(ひっぱ く)が加速しそうだ。

フィンランドのFOEXインデクシズによると、欧州の指標となる パルプ価格は今週、1トン当たり875.62ドルとなり、7日間としては 過去約6年で最大の上昇率を示した。製紙業界の調査を手掛ける米RI SIでパルプ業界の分析を担当するカート・シェーファー氏によると、 欧州のパルプ価格は数カ月以内に1トン当たり1000ドルを超え、1995 年の最高値を上回る可能性がある。

チリとフィンランドのパルプ工場は停止状態となっており、両国は 世界のパルプ販売の12%を占める。パルプ価格が高騰すれば紙価格が 上昇し、フィンランドのストラ・エンソやノルウェーのノルスク・スコ ギンダストリヤーなどの製紙メーカーは市場の転換点に直面することに なる。両社は、下落した紙パルプ価格の回復に向け数年間にわたって減 産を実施してきた。

シェーファー氏は「パルプ市場はこれほど急激で大幅な供給停止を 経験したことがない」と指摘。「現時点の市場は非常に逼迫しているた め、いかなる供給停止も影響は10倍に増幅される」との見方を示し た。

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