豪州の利上げペース加速か、労働時間の伸びで雇用拡大観測強まる

オーストラリアでは週平均労働 時間が1998年来の伸びを示したことをきっかけに、向こう数カ月で 雇用拡大ペースが再び加速し、オーストラリア準備銀行(RBA、 中央銀行)は政策金利をスティーブンス総裁が中立的とする水準以 上に引き上げざるを得なくなる可能性が出ている。

豪統計局が11日発表した2月の雇用統計によると、週平均労働 時間は2.4%上昇。一方、雇用者数は半年ぶりの低い増加幅にとどま り、RBAは差し当たり、利上げペースを緩める余地が出てきたと の見方が強まった。

雇用主は通常、労働時間の延長余地がなくなってから増員に踏 み切るため、雇用市場は今後数カ月で勢いを増すとみられる。その 結果、投資家が予想する1年後の政策金利水準は上昇している。

ドイツ銀行の通貨ストラテジスト、ジョン・ホーナー氏(シド ニー在勤)は「週平均労働時間が増加した上に失業率は5.3%と低い 水準にとどまっており、雇用市場は明らかに改善している」と指摘。 政策担当者らは「資源ブームによって見込まれる力強い企業投資の 余地をつくるため、景気の若干の」抑制が必要となるだろうと付け 加えた。

同氏は、RBAが年内に政策金利を1ポイント引き上げて5% とし、さらに同じ程度の利上げを2011年8月までに実施すると予想 している。

シドニー先物取引所の銀行間金利先物を基にブルームバーグが 算出したところでは、現地時間11日午後3時42分(日本時間同1 時42分)時点で、RBAの政策金利は2010年12月までに5.13% に達するとみられていた。雇用統計発表前の予想水準は5.09%だっ た。

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