JPモルガンとシティもリーマン破たんに一役-担保請求で

(報告書の詳細を追加し、全体を書き換えます)

【記者:Linda Sandler、Don Jeffrey】

3月11日(ブルームバーグ):米銀2位のJPモルガン・チェース と同3位シティグループが、米証券会社リーマン・ブラザーズ・ホー ルディングスに求めた追加担保や保証契約変更の請求が、同社の破た んに一役買った疑いが強い。リーマンの管財人が指名した調査官が報 告書で明らかにした。

アントン・バルカス調査官は、マンハッタンの米連邦裁判所に提 出した11日付の報告書で、「貸し手による担保差し入れ要求がリーマ ンの流動性プールに直接打撃を与えた。手元流動性は同社がなぜ破た んしたかという問題の核心だ」と述べた。調査官は、ガイトナー米財 務長官やバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長、米証券取引 委員会(SEC)のコックス前委員長など100人余りの関係者とのイ ンタビューに基づいて報告書をまとめた。

報告書は、リチャード・ファルド元最高経営責任者(CEO)と エリン・カラン元最高財務責任者(CFO)、イアン・ローウィット元 執行副社長、元マネジングディレクターのクリストファー・オメーラ 氏ら旧経営幹部が、同社の財務状況について外部の判断を誤らせる発 表を承認したと指摘。ファルド氏については「少なくとも重過失が認 められる」との見解を示した。

バルカス調査官は、英銀2位バークレイズによるリーマンの北米 事業買収にも言及し、設備の一部や顧客情報などリーマンに帰属する 「一定の資産」が「不適切にバークレイズに移された」と説明した。

リーマンの旧経営幹部らは「法的責任が問われない経営判断のミ ス」だけでなく、「訴追対象となり得るバランスシートの操作」に関与 し、政府と格付け会社、投資家、同社取締役会に情報を開示せずに資 産を簿外に移す「不正な会計」に手を染めていた。

バークレイズの広報担当ケリー・コーエン氏(ニューヨーク在勤) とJPモルガンの広報担当ブライアン・マーチオニ氏はこの件でコメ ントを控えている。シティの広報担当ダニエル・ロメロアプシロス氏 は電子メールで配布した発表文で、報告書の内容を検討中だが、暫定 的に検証したところでは、調査官はシティの違法行為を特定していな いようだと述べた。

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