オバマ大統領:次期FRB副議長にイエレン氏指名へ-関係者

オバマ米大統領は、連邦準備制 度理事会(FRB)の次期副議長にサンフランシスコ連銀のイエレ ン総裁を指名する方針だ。選考過程に詳しい関係者2人が明らかに した。

このうちの1人によると、現在政権内で審査が行われており、 完了後に正式指名される。同関係者らは選考が公表されていないこ とを理由に匿名を条件に語った。副議長の任期は4年。上院の承認 を経て就任する。

イエレン総裁は63歳。1990年代にクリントン政権下で大統領 経済諮問委員会(CEA)委員長を務めた経験がある。6月23日付 で退任する、FRB在籍40年のコーン現副議長の後任となる。副議 長に就任すれば、退任するまで連邦公開市場委員会(FOMC)で 投票権を持つ。

ホワイトハウスのジェン・プサキ報道官とサンフランシスコ連 銀のリリー・ルイズ報道官はいずれもコメントを控えた。

イエレン総裁は2月22日にサンディエゴで行った直近の講演で、 米経済は今年と来年ともに潜在成長率を下回って推移するとし、景 気が勢いを付けるには引き続き低金利が必要だとの見解を示した。 同総裁は、「今は金融政策を引き締める時期ではない」とした上で、 「景気はいずれ十分に勢いを得て、現行の異例の低金利は必要なく なるだろう」と述べた。

元FRBエコノミストで、現在クレアモント・マッケナ大学の 学部長であるグレゴリー・ヘス氏は、イエレン総裁のインフレに対 する見解は、投資家にとって「気掛かりな材料」で、債券利回りの 上昇を招く可能性があると指摘した。また、FRB内の利上げ推進 派との対立が深まるとの見通しも示した。

一方、三菱東京UFJ銀行のチーフ金融エコノミストでFRB ウォッチャーのクリス・ラプキー氏は、イエレン総裁の外交的手腕 を評価し、「副議長はしばしばFOMC内の意見の相違を埋め、会の 円滑化を図る仲介者の役割を担う。スターを1人失うが、別のスタ ーが登場することになる」と述べた。

同総裁はニューヨーク生まれ。67年にブラウン大学を卒業し、 71年にエール大学で経済学博士号を取得した。長年にわたって経済 学の講義と労働市場の研究に携わり、カリフォルニア大学バークリ ー校の教授を務めた。夫は、ノーベル経済学賞を受賞したジョー ジ・A・アカロフ氏。失業や賃金、非嫡出子問題など、夫妻で執筆 した論文が十数本ある。

94年に当時のクリントン大統領に指名されてFRB理事になり、 97年まで務めた後、CEA委員長に選出された。99年にいったんバ ークリー校に戻り、04年から現職に就いている。

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