76年で最高の成績、米国株上昇は次期大統領選まで続く-ビリニー氏

米資産運用会社ビリニー・アソシ エーツの創業者、ラズロー・ビリニー氏は1年前を決して忘れない。 投資家の信頼感が消え失せた瞬間だった。著名投資家ウォーレン・バ フェット氏からニューヨーク大学のヌリエル・ルービニ教授まで誰も が米経済は急降下し、赤字拡大でドル相場は急落、住宅価格は最大 20%下がると確信していた。

ビリニー氏(66)は「転機において、ムードは常に1方向に傾く ものだ」と指摘。悲観論「一色」となった状況は上昇相場の始まりだ ったとの見方だ。オバマ大統領就任後の1年が株式投資家にとって過 去76年で最高のリターンを上げた年となっただけでなく、過去1年 に70%上昇したS&P500種株価指数の上げ局面は次回の大統領選 挙まで続くと予想した。

ビリニー氏のアドバイスに従い、S&P500種が金融危機後の安 値を付けた1年前に1000ドルを投じた投資家は今週、資産が1690 ドル程度に増えたことになる。米ヘッジファンドのトラクシス・パー トナーズのマネジングパートナー、バートン・ビッグス氏や資産運用 会社ルーソルド・グループの運用責任者、スティーブ・ルーソルド氏 も引き続き強気。景気の勢いが増し、1994年以来最速の企業利益の 伸びを背景に社債から株式に米投資家の資金が流れるなか、株価は一 段と上昇するとみている。

一方、株価急騰で、ルービニ教授は予想が外れた格好だ。教授は 昨年3月9日、S&P500種が少なくとも10%下げるリスクを指摘 した。信用危機の発生を言い当てた同教授は、コメントを控えている。

ビリニー氏によると、米国株が長期投資家にとって「良い取引と なる可能性」をオバマ大統領が指摘した1週間後から始まった今回の 株高局面はまだまだ続く。ブルームバーグとビリニー・アソシエーツ が集計したデータによると、強気相場は1960年代以降、平均1000 営業日余り続いた。今回はこれまで254日継続した。S&P500種の 11日の終値は0.4%高の1150.24。

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