日立次期社長:来期黒字化に自信、増資は「考えていない」

電機国内最大手日立製作所の社長に 4月昇格予定の中西宏明副社長は11日、来期(2011年3月期)純損益 の黒字化は十分可能であり、昨年12月に実施した過去最大の資本増強に 続く増資を「現在は考えていない」と明言した。

ブルームバーグ・ニュースなどとのインタビューで述べた。日立は 世界的な不況に直撃された前期(09年3月期)に過去最大の純損失7873 億円に転落。その後リストラ効果もあって昨年10-12月期連結純損益は 218億円の黒字と6四半期ぶりの黒字転換を実現。今期は2100億円の赤 字にとどまると予想している。

中西氏は、増資実施後である昨年末時点の自己資本比率13%は、国 内外の同業他社と比較して「不足と思っている」と認めた。しかし、増 資で発行済み総数の34%もの新株が増えた点を踏まえ「これ以上株を増 やすのは、得策ではない」と述べた。

その上で「利益で資本増強するのが第一」と強調。遠くない将来に 同比率を「20%にできると思う」と語った。達成時期に関しては言及を 避けた。

日立は06年11月、同年9月末時点で885社あった連結子会社を整 理し、10年3月末には700社程度にする目標を立てたものの、昨年末で は910社と逆に増えた。中西氏はインタビューで現状では多過ぎること を認め、国内中心に削減を進める意向を示した。

ルネサス出資、将来は放出

同社はまた、連結の収益改善に向け、不採算だった子会社のシステ ムLSI(高密度集積回路)ルネサステクノロジ(非上場)を、NEC エレクトロニクスと4月に統合させる。ルネサスへの日立の出資比率は 55%だが、統合新会社「ルネサスエレクトロニクス」への出資は31%に 下がり、連結業績への悪影響は薄まる。

中西氏はインタビューで、ルネサスエレクトロニクスへの出資分に ついて「ずっと持ち続けるつもりはない」として、将来的には放出する 意向を示した。

日立株の11日の終値は前日比2.6%高の320円と、1月26日以来、 約1カ月半ぶりの高値水準を回復。年初からは13%上昇しており、指標 となる日経平均株価の上昇率1.1%を大きく上回っている。

--取材協力:Jason Clenfield --Editor: Chiaki Mochizuki Hitoshi Ozawa

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