アリコ日本の不動産融資損失、NY連銀とAIGもメットライフと分担

【記者:Hugh Son】

3月11日(ブルームバーグ):ニューヨーク連銀と米保険会社ア メリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は、同社が傘 下の生命保険事業を米生保大手メットライフに売却するに当たって、 日本での不動産融資に関連する最大4億5000万ドル(約407億円) の損失を分担することで合意した。

メットライフの監督当局への届け出と同社のウィリアム・ウィ ーラー最高財務責任者(CFO)によれば、米国外で生保事業を手 掛けるアメリカン・ライフ・インシュアランス(アリコ)の買収 (総額155億ドル)には10億ドル相当の商業用不動産ローン債権が 含まれており、メットライフはその大半の損失をNY連銀とAIG が分担する合意を取り付けた。

事情に詳しい関係者2人によれば、米連邦準備制度理事会(F RB)が出資する特別目的会社(SPV)とAIGは、将来の不動 産関連損失を賄うため、アリコの売却代金として受け取るメットラ イフ株を活用する計画だ。

メットライフはアリコ買収で取得する英国事業の損失補償も受 けるが、日本での不動産融資債権を「より問題のある資産」と見な している。JPモルガン・チェースの元バンカーで金融危機に関する 著書もあるウィリアム・コーハン氏は「資産について買い手と売り 手の見解が異なる」場合には、一方がリスクの一部を引き続き負担 する取り決めはよくあると話す。

事情に詳しい関係者1人が匿名で語ったところでは、アリコを 移管したSPVに90億ドルを出資するNY連銀は、出資金の返済を 見込んだ上で、損失を分担する今回の取り決め(期間5年)に同意 したという。

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