米経済成長は減速か、けん引役は企業在庫から設備投資などへ-調査

米経済では向こう数カ月は企業在 庫の安定化に向けた取り組みによる寄与度が低下し、設備投資と輸出が 成長をけん引するとみられている。

ブルームバーグ・ニュースが1日から10日にかけてエコノミスト 52人を対象に実施した調査によると、今年1-6月(上期)の米経済 成長率は年率換算で平均2.75%になると予想されている。前回調査で は同2.9%とみられていた。2009年10-12月(第4四半期)は前期 比年率5.9%。一方、個人消費の見通しは改善した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチ・グローバル・リ サーチの北米経済担当責任者、イーサン・ハリス氏は「減速は回復に向 かう道の上にある障害物のようなものだ」と指摘。「この障害物から脱 出しつつある」と語った。

2月の米雇用統計では、雇用者数の減少が予想より小幅な落ち込み にとどまり、今年初めの2カ月間で労働市場が改善し始めていることが 示されたため、失業率は当初見込まれていたよりも速いペースで低下す ると、エコノミストらはみている。過去50年間で最低水準のインフレ 率を背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)は7-9月(第3四半期) に入っても政策金利をゼロ近辺に据え置くと見込まれている。

米商務省が先月26日発表した昨年10-12月期の国内総生産(G DP)では、在庫の減少幅が予想を下回り、GDP寄与度が3.9%と過 去22年間で最大となった。ただ、今年初めはこうした数字になる公算 は小さい。

IHSグローバル・インサイトの米国担当チーフエコノミスト、ナ イジェル・ゴールト氏は「在庫要因からの当初の強力な後押し効果は弱 まるだろう」とし、「設備投資と輸出が主な原動力になると見込んでい る」と述べた。

設備投資・個人消費

昨年10-12月期の機器・ソフトウエアへの設備投資は18%増加 し、約10年ぶりの高い水準となった。輸出は世界貿易の回復を背景に 昨年5月以後、拡大が続いている。

また、米経済の70%を占める個人消費は今年2.1%増加し、11年 も2.5%の伸びが予想されている。

ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルのチーフエコノミ スト、デービッド・レスラー氏(ニューヨーク在勤)は「個人消費は増 えているものの、極めて弱い」と指摘。「雇用の基調は回復しており、 個人消費が落ち込むのを防いでいる」と語った。

-- With assistance from Rachel Layne in Boston. Editors: Carlos Torres, Vince Golle

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