ドルは準備通貨としての地位を維持へ、市場の健全性維持で-S&P

米格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)は米金融市場が健全で、政府の支出が持続可 能な限り、米ドルが準備通貨としての地位を維持するとの見方を示し た。

S&Pでソブリン格付け委員会の委員長を務めるジョン・チェン バーズ氏(ニューヨーク在勤)は11日に配布したリポートで、米ドル は米国発の世界的なリセッション以降も「世界で最も受け入れられた 通貨だ」と指摘。ドルが米国のトリプルA格付けを支えており、政府 による外国資金の活用と借り入れコスト削減に寄与していると述べた。

S&Pのチェンバース氏と、ソブリン格付け世界責任者のデービ ッド・ビアーズ氏(ロンドン在勤)は、「ドルが広く受容されているこ とは米経済の根本的な力強さに起因し、われわれの見解ではその強さ は経済規模と労働・製品市場の柔軟性にある」と記述。「米銀行や資本 市場は他国に比べてダイナミックで自由だ」との認識を示した。

債券ファンド運用最大手、米パシフィック・インベストメント・ マネジメント(PIMCO)は昨年8月の新興市場ウオッチ・リポー トで、米政府が「莫大な」資金を景気刺激策に注ぎ込んだことでドル の準備通貨としての地位が危機にさらされていると指摘していた。

ドルは今年に入り、対ユーロで4.9%上昇している。

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