スペイン経済「一撃で死なず」、危機じわり襲うシナリオも-メリル

【記者:Paul Dobson and Lukanyo Mnyanda】

3月11日(ブルームバーグ):スペインは失業率がユーロ圏で最も 高く、財政赤字の削減能力に限界があるため、スペイン債への投資を 避けるべきだ。米投資管理会社インベスコと米バンク・オブ・アメリ カ(BOA)メリルリンチはこのように勧めている。

スペイン10年債のドイツ国債に対する上乗せ利回り(スプレッド) は現在、70ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、ギリシャ 債の310bpよりも小幅にとどまっている。しかし、インベスコで 4230億ドル相当の資産の管理・運用に携わるファンドマネジャー、ア クセル・ブラーズ氏(フランクフルト在勤)は、スペイン債のスプレッ ドについて、ユーロ圏で財政赤字が3番目に大きい国としては、十分で ないと指摘する。

同氏は「スペインへのエクスポージャー(リスク投資)を拡大す る時機ではない。同国はかなり深刻な状況にあり、スペイン債のリス クプレミアムはそれほど魅力的ではない」と話す。

一方、メリルリンチ・ウェルス・マネジメントのストラテジスト、 ヨハン・ヨーステ氏は「スペインが構造的な問題を修復するには15 年もの非常に長い期間を要するだろう」と予想。「短期間に襲う劇的な 一撃ではなく、幾千もの刺し傷でなぶりものにされて死に至るシナリ オの方が有力だ」と警告している。

スペインは経済規模がギリシャの4倍以上だが、2008年4-6月 (第2四半期)からマイナス成長が続いている。昨年の財政赤字もギ リシャの国内総生産(GDP)比12.7%に対し、11.4%に達している。

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