米国:2月の住宅差し押さえ、前年比6%増-4年ぶりの低い伸び

米国では2月の住宅差し押さえ 件数の増加ペースが4年ぶりの低水準となった。銀行による差し押さ えが記録的な水準に達し、政府はこれを抑える取り組みを進めている。

デフォルト(債務不履行)関連データの販売を手掛ける米リアル ティトラックによれば、2月のデフォルトないし競売の通告、差し押 さえを合計した手続き開始件数は前年同月比6%増の30万8524件。 同社が2006年1月に前年比の集計を始めてから最も低い伸び率とな った。前月比では2%減少した。418世帯に1世帯の割合だ。

米財務省によれば、ローン返済が滞っている借り手が自宅を手放 さないで済むようオバマ政権が取り組んだことで、1月末までに83 万件以上の試験的な融資条件の変更がなされた。ただ、リアルティト ラックによると、差し押さえ件数の前年同月比での増加は2月で4年 2カ月連続となり、30万件超えは1年間続いている。

同社のジェームズ・サッカチオ最高経営責任者(CEO)は資料 で、「この差し押さえの横ばい傾向が意味するのは必ずしもローン返 済に苦しみ差し押さえリスクに直面している住宅保有者が減ってい るということではない。むしろ、差し押さえを減らすプログラムや法 規制、手続きの遅れが実質的に月ごとの差し押さえ活動を制限してい る」と指摘した。

リアルティトラックによれば、2月のデフォルト通告は10万 6208件と、前年同月比3%減少、前月比では3%増加した。ピーク は昨年4月の14万2000件余り。競売予定は12万3633件と、前年 同月比16%増、前月比1%減。昨年8月に14万4000件超と最高を 記録した。

州別で最も差し押さえ率が高かったのが、3年2カ月連続のネバ ダで102世帯に1世帯の割合。アリゾナとフロリダが同率2位で163 世帯に1世帯。件数が最も多かったのはカリフォルニアで6万8562 件。前年同月比では15%減少した。2位はフロリダで前年同月比16% 増の5万4032件。

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