伊フィアット:自動車部門のIPO前にクライスラーの経営再建必要も

米自動車メーカーのクライスラ ー・グループに20%出資しているイタリアの自動車メーカー、フィア ットは、クライスラーの業績好転を待った上で、自動車部門の株式売却 やスピンオフに関して結論を出す可能性がある。

フィアットの株価は今月、セルジオ・マルキオーネ最高経営責任 者(CEO)が主力の自動車部門を新会社として分離するとの観測が広 がり、19%値上がりしている。フィアット幹部のこれまでの発言は、 同部門の新規株式公開(IPO)の可能性に関して明確なシグナルを出 してない。

フィアット全体の昨年の売上高の56%を占めた自動車製造部門の 分離により、マルキオーネCEOは将来の提携を促進させる事業体を得 るとともに、株式売却で国外事業拡大のための資金を手にできる。ロイ ヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)のアナリス ト、ジョセ、アスメンディ氏は、フィアットは自動車部門の株式購入を 投資家に説得する前に、クライスラーの業績改善を示す必要があると指 摘。「クライスラーを再建して業績を黒字化させ、政府融資を返済させ ることが最優先だ」と述べた。

キャンター・フィッツジェラルドのロンドン在勤チーフ・グロー バル株式ストラテジスト、スティーブン・ポープ氏によると、フィアッ ト・オートモービルズ部門の評価額はフィアットの時価総額の53%に 相当する約59億ユーロ(約7300億円)だという。フィアットはこの ほか、トラック製造や農業用機械・建設機械で収益を上げている。

クライスラーのCEOも兼務するマルキオーネ氏は4月21日にト リノで、営業や技術面での協力を通じてクライスラーがフィアットの収 益性向上にどう寄与するかを説明する予定。

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