新生銀、あおぞら銀と合併断念へ、750億円増資検討、7月にも

10月の合併を予定していた新生銀行 とあおぞら銀行が、合併断念に向け協議を進めていることが明らかにな った。新生銀は合併計画の破棄を前提に、早ければ7月にも約750億円 の公募増資を実施することを検討している。事情に詳しい関係者が11 日、明らかにした。

不良債権を抱えて一時国有化された後、金融危機なども背景に、外 資系ファンドなどによる再建がともに軌道に乗らず合併を選択した両 行だったが、その計画は8カ月余りで破談になる見通しとなった。

あおぞら銀のブライアン・プリンス社長は1月、ブルームバーグ・ ニュースとのインタビューで合併協議に関して「ディールという点でい くつかの課題がある」と述べていた。一方、新生銀の八城政基社長は、 合併に向けビジネスモデルやリスク管理手法など重要な点が決まって いないと指摘していた。

新生銀広報担当のレイモンド・スペンサー氏は、増資についてはコ メントを控え、合併協議は進んでいると述べた。あおぞら銀広報のリチ ャード・ロイランス氏も同様に協議は進展しているとコメントした。

新生銀の昨年12月末の連結中核的自己資本(TIER1)比率は

7.83%。クレディスイス証券の伊奈伸一アナリストは国内不動産や消費 者金融分野の大幅損失で2010年3月期は1791億円に上る赤字に転落す ると予想している。赤字による自己資本の毀損(きそん)は銀行経営の 健全性を示す同比率の低下に直結する。

英紙フィナンシャル・タイムズは11日、新生銀があおぞら銀との 合併はもはや必要ではないと結論付け、増資を計画していると伝えてい た。

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